大学院生で起業

このプランは、京都体験に加え伝統工芸品をギフトで市場に流通させるものだ。 吉田さんは平成18年に株式会社シニア・オン・デマンドを設立。昨年から体験型カタログギフト、プレジャーハンティングを販売している。物ではなく、能楽体験、乗馬体験、ゴルフレッスンなどのサービスをカタログとして提供する。今回大賞を受賞したプランはこの事業の地域活性化の色を濃くさせた。

「体験型カタログギフト」の案を思い浮かべたのは就職活動を控えた8年前。きっかけは定年間際の父親だった。仕事一筋、無趣味で生きてきた父親に「何かを与えられないか」。若い人をターゲットにする業者はあるが、父親は自分から行動するタイプではない。ギフトという形にすることで、「興味はあるが手を付けられなかった」事へのファーストアプローチを手助けする。

こうして、やりたいことを見つけた大学3回生の終わり頃。しかし、実現する方法が見つからない。とにかく勉強するために、銀行へ勤める。4年勤めた後、ゆっくり考える環境に身を置くため、立命館大の大学院政策科学研究科へと入学した。ビジネス実現のための手法を探り、起業前の調査を進める毎日。そして大学院2年生の6月に今の会社を設立した。

事業はまだ駆け出したばかり。利用者からは、「売れれば売れるほど喜ぶ人が増えるね」の声。「事業を通して、誰かの役に立つという意義を持ちながら、社会に貢献していけたら」。吉田さんはそう話し、大きなビジョンを見据えた。

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