チームカラーのリボンを肩に
近大ボート部

 ボートの全国大会・朝日レガッタを直前に控えた05年4月25日。近大ボート部は欠かせないメンバーを一人失った。JR福知山線脱線事故で帰らぬ人となった木下和哉さん(当時22歳)はこぎ手の中心メンバー。目標は全国制覇と話していた。ボートは漕ぎ手の息が合わなければならないスポーツ。主力の思わぬ離脱で近大はこの種目で棄権せざるを得なかった。【5月4日 UNN】

 事故から1年が経った5月4日の琵琶湖漕艇場。再び朝日レガッタの日がやって来た、喪章代わりの青いリボンを肩に付け、新しいメンバーで挑む今大会。主将の岩永さん(法・4年)は「1年間悲しい思いをした。(木下さんが)いない現実を受け止めて、目標達成に向けて全力で走っていくだけ」と力強く話した。
 惜しくも準決勝で2位に終わり、結晶に残ることはできなかったが、「個人がチームに勝つために何をしなければという意識が生まれた」と収穫もあったようだ。これからも、近大ボート部は全国制覇の夢に向けて漕ぎ続ける。