犠牲者のめい福祈る 近大で追悼式

 JR福知山線脱線事故で犠牲になった24人の学生のうち、3人が在籍していた近大東大阪キャンパスでは、追悼式が12時15分から行われ約500人の教職員、学生らが参列した。【6月15日 UNN】

 3人の遺影を持った各遺族を乗せた車が学内を1周したあと、追悼式が行われた11月ホール前で吹奏楽部と応援団の出迎えを受けた。
 追悼式では、全員が黙祷したあとに吹奏楽部による献奏があり近大校歌など2曲を演奏した。その後、畑博行学長が追悼の辞を述べ、3人の遺影がある祭壇に向かい「JR社長宛てに原因の追究や安全第一であるよう申し入れを渡しました。これから申し入れが出来るかどうか厳しく見ていきます」と改めて3人に誓った。学生代表の辞では、学友会連合会中央執行委員会委員長の蔵之上暁さん(商経学部・4年)が、「私たちが出来る事はこの事故を忘れない事です。JRには安全にしてもらいこの事故の追究をしてもらうよう見ていきたい」と学友の早すぎる死を惜しんだ。
 各遺族からの挨拶では3人の遺族が、参列者に挨拶をした。亡くなった濱端諒介さん(経営学部・2年)の遺族は「これから、皆さんには目標を立てて時間を有効に使い、遊び学んでください。これは諒介ができなかった事です。皆さんにはぜひやってほしい」と亡くなった息子と同世代の学生たちに言葉を贈った。
 午後1時30分より本館4階で文集の手渡しが行われた。この文集は、亡くなった木下和哉さん(理工学部・3年)が在籍していた理工学部建築学科の学生が中心になり、作成した文集やアルバムなどを木下さんの遺族に手渡した。木下さんの父親は、手渡した息子の作品を見ながら「息子が亡くなった事で意外な1面が見えた。このようにしてくれた事が嬉しい」と涙をこらえながら話した。文集の中には、「あんなに物事に熱心なやつに出会ったのは初めてだった」、「今回の事故は命の大切さを感じた。これは木下君が残した事」など木下さんに向けて書かれている。

奥村さんの両親も来校 約200人が故人偲ぶ
故・奥村容子さん音楽法要

 JR福知山線脱線事故で亡くなられた、故・奥村容子さん音楽法要が6月27日、A校舎礼拝堂で行われた。奥村さんの両親、本学職員や学生ら約200人が参加し、故人を偲んだ。【6月27日 京都女子大学藤花通信=UNN】

 この音楽法要は、奥村さんの大谷本廟への納骨にあたって行われた。三帰依文、さんだんの歌と式は進み、みほとけにいだかれての間奏では、「千の風になって」の詩の朗読が行われた。 閉式後、奥村さんの父親は、「容子は勉学においても熱心でした。(人生を)少しつっぱしってしまったのかなと思います」と亡くなった奥村さんについて話した。さらに本学学生に対し、「みなさんは、容子のできなかった幸せをつかんでください。容子の携帯は、事故後解約してしまいましたが、また戻してもらいました。返事はできませんが、ぜひ送ってください」と言葉を述べた。