吉田寮建て替え協議続く
両者慎重な姿勢
建て替え問題に揺れる吉田寮。今年に入って建て替え案が提出され、学校側と寮側との協議が行われている。双方の対応を取材した。
【6月26日 京都大学EXPRESS=UNN】
日本最古の学生寮として知られる同寮は、大正2年に竣工され、100年に近い歴史を誇る。過去何度か廃寮が取りざたされたこともあったが、平成元年に大学当局と吉田寮自治会の間で、寮の存続を認める合意が交わされた。しかし阪神淡路大震災を契機として、耐震性の問題が指摘されるようになった。
今回の建て替え問題について、6月26日現在、寮側は「話し合いをしていることはしているが、今の段階で決まっていることは1つもない」としながらも、「それ以上のことは言えない」と口をつぐむ。大学側も「今はすべての報道機関の取材を断っている」と話す。建て替え協議に関するコメントを控えることは、「両者の間で誤解が生まれるのを防ぐため、大学側と寮側の合意」だという。
両者は協議の結果を外部へ漏らすことに、ともに慎重な姿勢を崩さない。その背景には、過去の廃寮運動に対し、自治会を中心とした激しい反対活動が展開されたことや、平成12年に東大駒場寮が強制廃寮に追い込まれたことなどがあると考えられる。
大学側は7月に入ってから、協議の結果について発表を行う予定。





