【9・10月号掲載】関大と台湾国家 図書館で連携

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 関西大図書館はこのほど、台湾国家図書館が運用する漢籍書誌データベース「中文古籍聯合目録」に書籍情報を提供する連携協定を締結した。台湾国家図書館が日本国内の大学と連携協定を結ぶのは3例目。漢籍資料のより幅広い検索が可能となる。漢籍情報を世界に向け発信することで、国際的な学術交流を図る。

 関大図書館は220万冊以上の蔵書数を誇る。連携協定で、所蔵している漢籍資料を、世界の主要な漢籍所蔵機関や、これまでに台湾国家図書館と協定を結んだ東京大東洋文化研究所、京都大人文科学研究所の漢籍資料と合わせて閲覧することが可能になる。協定締結は7月26日付。

 総合図書館をよく利用する磯田綾香さん(社会・2年)は「海外を意識した勉強ができるようになると思うとグローバル化を感じる。積極的な国際交流ができる環境づくりはありがたい」と話した。 【堀江由香】

【9・10月号掲載】博物館で錯覚イベント開催

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目の錯覚を利用した作品が並ぶ「ノーマン D.クック教授、林武文教授のふしぎなサイエンスアート」展が関西大博物館で開催された。

 作品の多くはクック教授が研究を重ねた、逆遠近錯視の理論に基づいて制作された。逆遠近錯視とは、凹凸のある面に実際とは反対の遠近感を持つ絵を書くことで凹凸が逆に見えたり、観察者が左右や上下に動くと描かれている絵も連動して動いているように見えたりする現象を指す。陰影や色などの情報が加わるほど、錯視が強くなることが分かっている。実際に線だけで描かれた作品よりも、陰影や色を使って描かれた作品の方が動いて見えることが多いという。

 例えば、黒い背景に建物の輪郭のみを描いた作品はほとんど動いているように見えない。しかし建物に影を付けたり、空や地面などの背景を加えたりすることで、錯視の効果が強まり絵が動いて見える。

 注目はゆらゆらと動いているように見える魚を描いた作品「こいにこい!」。見る人が動くと魚も一緒に動いているように見え、常に魚と目が合う不思議な現象が起こる。また、今年完成した新作も披露されている。

 林教授による3Dプロジェクションマッピングの作品では、何も書かれていない白塗りのキャンバスに、3次元CGの画像を投影している。さまざまな画像が用意されており、来場者が画像を選択できるようになっている。

 関大博物館が8月2、3日に開催したイベント、キッズミュージアムではプログラムの一環として折り紙教室が開催された。逆遠近錯視の現象が楽しめるキットが用意され、たくさんの子どもたちが制作に励んだ。博物館学芸員の山下大輔さんは「作るのは少し難しそうだったが、完成した作品に喜んでいるようだった」と子供たちの様子を話した。  【前田絵理香】

逆遠近錯視により、見る位置を変えると動いて見える魚の作品「こいにこい!」(撮影=堀江由香)

【9・10月号掲載】関大150周年へ

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 昨年に設立130周年を迎えた関西大が150周年に向けた新たな構想「Ka
ndai Vision 150」が特設サイトで公開している。構想は20年後の関大のさらなる充実と発展を目指し策定された。
 
2008年に策定された長期ビジョンを踏まえ、14年4月に次期長期ビジョン策定専門部会を設置するとともに大学教育職員などで構成された立案作業部会を設置。約1年間をかけ、全体の将来像の素案を策定した。その後、新たに延べ120人以上の構成員が参加し各分野の目標を掲げた。
 
構想は全体の将来像と四つのサブテーマから構成されている。全体の将来像のテーマは「多様性の時代を、関西大学はいかに生き抜き、先導すべきか」。多様な文化と価値観を尊重し、強い意思を有する人材を数多く育てるとしている。
 また教育、研究、社会貢献、組織運営の四つをサブテーマとし、教育の将来像のテーマは「変化を続ける社会に、関西大学はいかなる人材を送り出すべきか」。社会の中で困難を克服できる「考動力」と新たな価値を創造し、多様性を生み出す「革新力」を養成する教育を展開するとしている。各テーマは将来の変化を踏まえつつ普遍性のあるものとなった。

確定的な目標ではないとしながらも、学生数などさまざまな数値を提示した。例えば、15年度には1127人だった外国人学生は、20年後のイメージは9千人と想定。学生構成の多様化と国際化を図ることが目的。20年後の学園をよりイメージするために、文章だけでなく各分野の数値を提示することになった。
 
また各学部、研究科ごとに前半10年の方向性を示したものを政策目標とし設定。法学部では法曹志望者への人的・物的な支援をより強化し、国際的に活躍するための教育プログラミングの導入を検討するなど、さまざまな政策目標を打ち立てた。全体の将来像の実現に向けた目標となる。
 
20年後の関大の充実・発展につながるよう、今後も体制を整備していくという。【松島裕規】

【9・10月号掲載】指パッチンのギネス記録 藤村聡之さん(経済・2年)

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 親指と中指で音を鳴らすフィンガースナップ(指パッチン)でギネス世界記録を更新した。昨年テレビのバラエティー番組に出演し、記録に挑戦。1分間に296回を達成し、新記録を樹立した。

 中学1年の頃、ドラムを演奏するように指でビートを刻みたいと思い、母親に指の鳴らし方を教わった。曲に合わせ練習するうちに音が出るようになり、現在は両手で高速の指パッチンができるまでに上達。初めは繰り返し鳴らすことで指に痛みを感じていたが、今では長時間鳴らし続けることもできるという。

 記録更新を目指したきっかけは、所属する軽音サークルの先輩から勧められたこと。朝日放送「探偵!ナイトスクープ」へ指パッチンの計測をしてほしいと依頼文を送ったところ、番組出演が決定。昨年11月の出演では非公式ながらも292回を記録した。その後同年末に再出演することになり、ギネス記録を18回上回る296回を達成。記録更新を果たした。「指パッチンがこんなことになるとは思いもしなかった。テレビ出演は本当に貴重な体験となっている」と振り返る。

 「高速で指パッチンができること以上に、曲に合わせて奏でられることが自慢だ」と話す。指パッチンを始めた頃から大好きなロックバンド「サカナクション」とセッションすることが夢だという。【堀江由香】

(提供写真)

初の東京開催 関大フェス

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 関西大は9月3日に「関西大学フェスティバル」を開催した。今年で3回目となる本イベントは初の東京開催。第1回目は福岡、昨年は香川で行われ、いずれも好評を博した。「母校を応援する気持ちはひとつ」を合言葉に大学と校友の絆を一層深めることを目的にしている。
 
 イベント当日には、ブースで関大オリジナルグッズの販売や入試相談が行われた。また、著名な卒業生たちによる企画も行われた。社会安全学部の客員教授を務めた春川正明さんの講演や林家染太ら落語家らの噺(はなし)で、会場は盛り上がりを見せた。
 
 創立130周年を迎え、20年後の指針を策定するなどさらなる発展を目指す関大。今後、より密接な大学と校友の関係が見込まれる。【松島裕規】

設立記念募金 20億円を達成

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 関西大財務局財務課は大学公式サイトで「創立130周年記念事業募金」受け付けの終了を4月に報告した。終了時点で募金は目標の20億円を突破していたという。昨年12月時点で目標金額の95%を超え、寄付者には記念品が贈呈された。
 
 募金は2014年6月から始まり、今年3月まで実施された。1口(2万円)以上の寄付をした個人に「関西大学130年のあゆみ」と題された記念誌とDVDを送付。
 
 記念事業・募金事務局は3月末に廃止された。今後は財務課が、「創立130周年記念事業・募金報告書」の作成と発行、千里山キャンパスに設置する「寄付者銘板」設置の準備を進めていく。【松島裕規】

第40回関関戦

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第40回総合関関戦が6月16〜18日にかけて開催された。今年のメイン会場は関西学院大。前哨戦を6勝10敗2分と負け越し、本戦での逆転に期待がかかったが一歩届かず、惜敗。今大会の戦績は15勝17敗4分。関西大は9年連続の敗北となった。

 2016年までの通算成績は16勝22敗。09年に開催された第32回大会から今大会まで9連敗と苦しい戦いが続いている。昨年の第39回大会では、15勝17敗と惜敗。2年連続で僅差の敗北となった。

 開催地でできない競技や他の大会と日程が重複した試合は「前哨戦」として行われる。

 11日には関大養心館で射撃の試合が行われた。ジュニア世界一の経歴を持つ八川綾佑(やつかわ・りょうすけ)さん(文・3年)を擁する関大が勝利。同競技で関関戦21連覇を達成した。

 前哨戦終了時点で6勝10敗2分と、関学大にリードを許す中での本戦は近年まれに見る接戦。初日はバスケットボールの1勝、2日目は4勝4敗1分と互角の試合結果となった。
 
 例年、前哨戦で試合をしていた航空部が今年は本戦に登場。試合は福井空港で3日間行われた。試合ではグライダーで指定のコースを飛び、タイムや距離、滞空時間を競う。初日からポイントを重ねていき、関学大に大差をつけた関大が7年ぶりの勝利。連敗を食い止めた。

 最終日、接戦の中で行われたソフトテニス。昨年は雨天により中止。今年の勝利に期待がかかった。関学大での開催にもかかわらず多くの応援が駆け付け、熱い声援が後押し。ダブルスで7戦した結果5―2で勝利をつかんだ。
しかし9連覇に燃える関学大に意地を見せつけられ、最終日の戦績は3勝3敗1分。総合では前哨戦の黒星が響き、悔しい結果となった。

 勝利は逃したものの、あと一歩のところまで関学大を追い詰めた関大体育会。来年こそ10年ぶりの勝利をつかむ。【松島裕規】

閉会式の様子(6月18日・関西学院大中央芝生で撮影=有賀光太)

【うまいもん関大】「Melon de melon」

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 阪急関大前駅の北出口を出て徒歩1分。今年4月にメロンパン専門店「Мelon de melon」がオープンした。店頭には定番のプレーン味を始め、紅茶味や宇治抹茶味などたくさんのメロンパンが並ぶ。

 「メロンパン専門店なので、メロンパンには妥協しない。自分たちは『メロンパンバカ』なんですよね」店の営業を担当しているCONY JAPAN飲食事業部代表の山崎康成さんは笑う。常に出来たてパンを提供するため、通行量が多い時間を把握し、パンを焼き始める時間を逆算して製造。毎週水曜日には、購入時に学生証を提示すると全商品20円引きになるサービスを実施している。

 山崎さんのイチ押し商品はチョコチョコメロンパン(税込み210円)。「チョコがたっぷり生地に練りこまれているので、冷めてもおいしいまま」と誇らしげに話した。【村上亜沙】

メープル味(左)とチョコ味のメロンパン(撮影=村上亜沙)

【6・7月号掲載】国際ハイキング開催

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 留学生と関西大生の交流を目的として、国際コミュニティーKUブリッジ主催の新緑ハイキング2017が5月28日、箕面公園であった。初夏の日差しの中、さまざまな国籍の参加者たちが新緑の山道を楽しんだ。

 留学生は10人、関大生はKUブリッジのメンバーを合わせて12人が参加し、4、5人でチームを組んで箕面大滝を目指した。初対面の参加者たちは互いの名前を覚えるところから。異国の名前の発音に戸惑いながらも、話をするうちに緊張はほぐれていく。道中の話題はお互いの国について。食べ物や生活など会話は途切れることが無い。

 ハイキングでは箕面大滝を目指す。目的地に到着する頃には、滝の前でチームごとで記念写真を撮り合うなど親交が深まっていた。上松春風さん(文・2年)は「留学生と関大生が同じくらいの割合だったので話しやすかった」と満足げ。ベルギーからの交換留学生のエマ・デコノックさんは「みんなと一緒で楽しかった。日本の良いところが見られたし、次も参加したい」と笑顔で話す。
 
 学生主体で活動するKUブリッジ。3カ月前から準備してきた新緑ハイキングは、入学したばかりの留学生が友達をつくれるようにと企画された。参加者たちが一度だけの付き合いだけではなく、友だちになってもらえるようにと少人数チームにするなど工夫を凝らした。努力の成果か、参加者たちは連絡先を交換するなど交流は深まった様子。メンバーの大内優花さん(化学生命工・3年)は「参加者の反応も良くて、楽しんでもらえた。関大生と留学生との懸け橋になれたかも」と笑みをこぼした。【有賀光太】

箕面大滝の前で談笑する参加者(撮影=有賀光太)

【6・7月号掲載】世界を広げる「ロボフェス」

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 関西大梅田キャンパスで5月5日、「ロボフェス2017大坂春の陣―プログラミングで世界を広げよう!―」が行われた。子ども向けのロボット教室などを運営する「夢見る株式会社」と共催のもと開催された。関大総合情報学部からも学生らがブースを出展。児童などを対象としたイベントで、「小学校から学ぶプログラミング」の可能性を感じてもらうことが目的だ。

 昨年、文部科学省は小学校でのプログラミングを必修化することを発表した。プログラミングの人材育成が重視される中、ロボフェスでは子どもたちに「学び・理解できる環境」を提供している。

 8階のメイン会場では「ロボットコンテスト」が開催された。「教育用レゴマインドストームEV3」という、ブロック玩具で組み立てられたロボットを使用。初心者でも簡単にプログラミングができ、自由にロボットを制御することができる。子どもたちはチームを組み、課題をクリアして得られるスコア(正確性)とタイムを競った。入賞した小学生は「楽しかった。また参加したい」と話した。

 7階のサブ会場には「プログラミングで世界を広げよう」をコンセプトにさまざまなブースが設けられた。ロボットだけでなく、プログラミングによって生まれたサービスや技術を全世代に楽しんでもらうことが目的だ。最新技術が体験できるベンチャー企業ブースなどが設置される中、関大は総合情報学部ブースを設置した。多種多様なプログラミングを体験できる。

 松下光範教授のゼミでは「プログラミングで光と影をデザイン」ブースで赤外線による光と影を題材とした作品を展示し、「触って実感するプログラミング」ブースでは子どもが楽しめる体験型のゼミ作品を披露した。松下教授が実際に授業で作った作品やゼミ生が制作した作品が展示され、ゼミ生の加納千聡さん(4年)は「たくさんの人に興味を持ってもらえてうれしい」と話す。

 荻野正樹教授のゼミではロボット掃除機を使ったロボットプログラミング体験のブースを設置。荻野ゼミの学生が子どもたちにセンサーを使ったプログラミングを指導した。荻野教授は「予想以上に人が来てくれた。ゼミ生もうまく指導しているし、良い経験になったのでは」と笑みを見せた。

 夢見る株式会社の重見彰則社長は、総合情報学部の卒業生。梅田キャンパスと共催した経緯については在学時の教授とのつながりが大きいという。「前回のロボフェスでは実現しなかった母校での開催ができてうれしい」と笑顔で話した。ロボフェスを開催した理由について「現在の教育では、社会でプログラミングがどのように役立っているか具体的なイメージをすることができない。ロボフェスをきっかけに子どもだけでなく大人にもプログラミングを身近に感じてもらえたら」と答える。

「総合情報学部のブースのレベルも高く、来てくれた人たちの満足度も高い。次回は千里山キャンパスで開催することができれば」と力強く目標を口にした。
【松島浩規】

メイン会場で司会者の呼び掛けに対し元気よく答える小学生ら(5月5日・梅田キャンパスで 撮影=有賀光太)