【10月号掲載】憩いの場 凜風館

標準

 有意義な学生生活を見いだす場として建てられた凜風館は活気に満ちあふれている。中でも交流の場として広く利用されているのが、キャンパス最大の学生食堂と本格的なベーカリーカフェ。120本の桜が植えられた屋上庭園は春になると多くの学生が花見に訪れる名所だ。今回は凜風館の憩いの場3カ所に着目した。【元川紬】

 

学生の満足が前提条件 大きな学生食堂の裏側

 凜風館で最もにぎわっている、ダイニングホール・ディノア。千里山キャンパス最大の食堂で、座席数は約1000席、メニューは100種類以上に及ぶ。昼休みは空席を探す学生が目立ち、大混雑は日常茶飯事。総勢約70人の従業員がせわしなく働き、安心安全な食事を安価で提供する。

  運営元は関西大生活協同組合。全国大学生活協同組合連合会に属さず、独自企画やメニューを開発する。単独運営のため、食材の確保や管理、価格交渉、メニュー開発に苦労するという。名物の関大プリンは独自メニューの一つだ。全卵を使用する市販品と異なり、卵黄のみを使用するぜいたくなプリンは1個180円。たとえ利益を減らしても、学生の満足が前提条件という。

 従業員は仕込み、調理、盛り付け、洗浄、ホール、レジに分かれて働いているが、ピーク時は役割と関係なく作業する。従業員同士で協力し合い、キャンパス最大の食堂を円滑に運営している。

  健康意識を高める狙いの100円朝食は2年前から始まった。赤字を出していたが、今年から大学の援助が始まり、来年以降も継続可能に。メニューを改良し、1食の売価は400円で設定されている。試行錯誤を重ね、味や価格だけでなく健康に考慮した食事を提供している。関大生活協同組合の尾形恒さんは「カップ麺を食べるくらいなら、健康のためにも食堂で安価なうどんなどを食べてほしい」と熱弁する。

 魚離れが叫ばれる中、秋学期の開始と同時にサンマの塩焼きの販売が始まった。豚汁付きの定食は450円とお買い得だ。定食を食べた田中早希さん(文・ 2年)は「肉より割高な印象の魚が、安く手軽に大学内で食べられてうれしい」と笑顔で話した。販売期間は10月末までの予定。

 

 

プリンの焼き上がりを知らせる尾形恒さん(撮影=元川紬)

 

 

 

大学内でカフェ気分 本格的な焼きたてパン

 本格的な焼きたてパンを安価で提供する、ベーカリー&カフェサンメード。約100席を有し、パンやサンドイッチだけでなく、ドリンクやソフトクリームも販売する。学内でカフェ気分が味わえると好評だ。

  パンは1次発酵が済んだ冷凍生地を仕入れ、2次発酵からは通常のパン屋と同じ手法で製造。冷凍生地は大手パンメーカーが開発したもので、毎日焼きたてを提供する。学生向けのため、安価で財布に優しいのも魅力だ。

 売れ筋商品はマスクメロン餡(あん)とホイップクリームを挟んだ関大メロンパンや季節の企画物といった季節に合わせて作っているパン。今秋のフェアでは角切りのリンゴとアールグレイ茶葉が練りこまれた、香りも楽しめる紅茶アップルカスタードドーナツが人気を集めている。

 期間限定で販売するドリンクや、ソフトクリームにトッピングをしたサンデーは店長発案のオリジナルの商品が多い。タピオカが入った「氷いちごみるく」を販売。中には赤ジソを振り掛けられた、甘辛い味わいの珍しいサンデーも。店長の藤田知子さんは「学生の喜ぶ顔のために、冒険しすぎない程度の驚き要素を大切にしている」と語る。店を訪れた蓮井美希さん(社・2年)は「パンはおいしいし、友人としゃべるだけでなく、1人で勉強をするにも居心地が良い」と話した。

 

焼きたてパン(撮影=元川紬)

 

 

地球に優しい屋上庭園 関大生癒やしの空間

  緑あふれるキャンパスとの融合を目指す凜風館には大規模な屋上庭園がある。合言葉は地球に優しい建物。快適な空間と環境に配慮したキャンパスの実現のために、数々の工夫を凝らしている。

 120周年事業にちなんで植えられた120本の桜を中心に、ツツジやヤナギの木で屋上の全面を緑化している。都市の気温が郊外よりも高くなるヒートアイランド現象の抑制にもつながり、快適な空間に。室内外の温度差を減らし、冷房や暖房の使用を減らす効果もある。またエネルギー消費の増大によって大気中の温度を上昇させる熱汚染を防いでいる。

 さらに省エネルギー化を目指し、雨水を植物の水まきに利用するシステムで水資源を有効活用。水まきのタイマーも太陽電池で動かしている。また自家発電を行うために9台の風力発電機を設置。都心のわずかな風でも発電できる小型の風車を使って、屋上の限られた空間でも効率よく運用する。発電した電力は主に凜風館で使用し、余った電力は他のさまざまな施設に供給している。

 多様な草木が彩り、季節の訪れを知らせる屋上庭園。晴れの日は多くの人が昼食を取ったり、日なたぼっこをしたりする。ゆっくり過ごせるベンチが設置され、憩いの場として愛されている。梅田まで一望できる景色も評判だ。有田由希さん(商・3年)は「自然と触れ合うことが癒し。気分転換したいときに訪れる場所です」 と話した。

 

昼食を取る学生ら(撮影=元川紬

 

 

◆凜風館とは

 2006年に創立120周年事業の一環として、コミュニケーション広場の創出を目的に建設された総合学生会館。同系色で配列されたストライプ柄のタイルがおしゃれな建物は、竹中工務店が設計施工した。建物上部の外壁面には、からくり装置「カリヨン」を設置。校章をあしらった扉が定時になると開き、ベルが揺れながら学歌を演奏する。フロアは、1階がオープンスペース、2階が学生食堂、3階が物販店や美容院、4階が課外活動専用施設で構成される。屋上には庭園があり、学生の憩いの場として愛されている。

 

【10月号掲載】フェアプレーコーチ アメフト部に導入

標準

 関西大は、7月1日付でアメリカンフットボール部にフェアプレー専門のコーチが就任したと発表した。アメフトはルールが複雑で改正も多い。選手たちがよりフェアプレーの意識を持って、練習から取り組めるようにすることが目的。

 就任したのは同部OBの藤井克章さん。1996年から同部でコーチを務め、この20年はルール専門のコーチとして選手を指導してきた。また、30年近く学生アメフトなどの試合で審判員としても活動してきたことから就任に至った。

 同部の松浦雅彦監督は「反則をすると勝ちが遠のく」とフェアプレーの大切さを語る。フェアプレーの精神を胸に日本一を目指す。【前田絵理香】

【10月号掲載】色鮮やかな絵本に感動 博物館で企画展開催

標準

 英米児童文学を専門とする石原敏子名誉教授が集めた絵本を展示した企画展「絵本の小道を歩いてみると—石原敏子の本棚から—」が9月3日から29日にかけて、関西大博物館で開催された。子どもからお年寄りまで多くの人が訪れ、色彩豊かな絵本の世界を味わった。

 企画展では、石原名誉教授が10年かけて集めた絵本の中から、1960年代〜70年代の英米の絵本を中心に選定した約200冊を展示。石原名誉教授が好きな作家の絵本や美しいデザインの絵本などたくさんの作品を前に、来場客からは感動の声が上がっていたという。

 他にもまだ紙が貴重だった19世紀ごろに、子どもが汚しても洗えるようにと布で作られた絵本を展示。子どもの教育のために作られたABC絵本や楽譜絵本など普段は目にすることができない貴重な絵本も多く飾られていた。

 担当者の山下大輔さんは「(企画展で)多くの人が絵本に魅了され、子どもだけでなく大人も絵本を身近に感じてもらえていたらうれしい」と話した。

 24日には石原名誉教授による「絵本の変装/変奏—変わること/変わらないもの—」と題した講演会も開催。企画展や研究成果についての講演が行われた。【前田絵理香】

【10月号掲載】関大生憩いの場を目指して 笑顔ノキラメキ

標準

  関大前駅から約200㍍。多くのラーメン店が立ち並ぶ関大前通りに5月、ラーメン店「笑顔ノキラメキ」がオープンした。学生たちを中心に多くの人でにぎわう。

   京都を中心に営業する人気ラーメンチェーン「キラメキノ未来」が満を持して大阪に初出店。店名は一般公募の中から選ばれた。女性が一人でも入りやすいように、外装はかわいらしいデザインに設計した。

  人気は鶏白湯(ぱいたん)らーめん(税込み750円)。鶏を長時間煮込み、うまみが凝縮されたスープが食欲をそそる。食べ応え抜群のチャーシューや自家製麺も人気のひけつ。台湾まぜそば(税込み750円)も人気でピリ辛の台湾ミンチがクセになる。

   店長の亀山圭一さんは「関大生の憩いの場となれば」と語る。不定休で、営業時間は午前11時から午後3時と午後6時から午後11時。ラストオーダーはそれぞれ閉店時間の30分前。【前田絵理香】

 

鶏白湯らーめん

【10月号掲載】スカッシュ同好会復活 20年ぶり活動再開

標準

 関西大スカッシュ同好会が昨年11月、20年ぶりに活動を再開した。現在部員は4人で、復活を待ちわびていたOBたちの協力も得ながら、精力的に活動に励んでいる。

 スカッシュとは、四方を壁に囲まれたコートの中でボールを交互に打ち合うスポーツで、2020年の東京五輪の追加種目候補にも選ばれた競技だ。同団体はかつて、個人と団体の部で全国大会で優勝するほどの強豪だったが、阪神・淡路大震災で練習場所がなくなったことや部員の減少により、1997年から活動を停止していた。しかし、小学5年からスカッシュを始めた代表の中村留唯さん(総情・2年)が昨年、社会人サークルの練習に参加した際にOBと出会ったことがきっかけで活動を再開させた。

 練習は、京都の公営練習場やOBが所有する神戸の練習場などを借り、週に3〜4回程度行っている。練習場所を提供したり、練習相手になったりとOBの支援も手厚い。また、大会にも積極的に参加することで、入部を機にスカッシュを始めたばかりの加野佑依さん(総情・2年)も試合で勝利するなど、各選手力をつけてきている。

 中村さんと加野さんは「勝利を目指して真剣に練習をしている。試合にたくさん出場して、一つでも多く勝ちたい」と意気込む。また現在、部員が4人と少ないため、「20年ぶりに復活したからには部員を増やして、団体を存続させていきたい」と今後について語った。連絡は同団体のツイッター(@Kandai_squash)まで。【中山晃大】

【10月号掲載】夏休みの思い出を関大で 自由研究フェス開催

標準

 「第2回自由研究フェスティバルin関西大学」が8月2日、関西大堺キャンパスで開かれた。近隣の小学校に通う子どもたちと、夏休みの自由研究や遊びを通して交流することが目的。堺市との地域連携事業の一環として行われた。昨年の約2倍となる352人の子どもたちが訪れ、夏休みのイベントを楽しんだ。

 夏休みに課される自由研究や絵日記などの課題に対し「大学として力になりたい」という思いから企画。人間健康学部の学生や教授を中心とした実行委員に加え、約150人の学生ボランティアで運営した。

 当日は関西電力やサンリオなど、40を超える企業・団体と協力し、子どもたちの課題の手助けとなるようなさまざまなブースを設置。子どもたちは、自転車発電に挑戦して電気の仕組みを学んだり、車いすバスケットボールで使用する競技用車いすに乗ったりと自由研究に関連した多様な体験を行った。さらに午後からは、学生ボランティアの案内で、射的や綿あめ販売などの模擬店も楽しんだ。

 参加した子どもは「射的が1番楽しかった。来年も参加したい」と笑顔で話した。子どもが好きで参加したという瀧本玲美さん(人健・1年)が「楽しい一日だったね」と子どもたちにほほ笑みかける場面もあった。

 人間健康学部の実行委員は、すでに次回の開催に向けて準備を始めている。実行委員長を務めた、人間健康研究科・博士前期の大當将貴さんは「子どもたちが笑顔で楽しかったと言ってきてくれるのがうれしかった。これからも頑張って実施していきたい」と力強く語った。【岩崎奈々】

【7月号掲載】データ保存便利に 新サービス導入

標準
  関西大は、学内サービスとして4月1日からオンラインストレージサービス「Dropbox(ドロップボックス)」の正式な運用を開始した。学生と教員が使用でき、データ保存がより便利になる。
    ドロップボックスは、インターネット上のサーバーにデータを保存できるため、パソコンに限らず、スマートフォンなどからもアクセス可能で、データの共有もできる。
   これまでは学内システムとしてファイルサーバーが使用されてきた。しかし、学外のパソコンで使用する際など柔軟性に課題があった。更新時期を迎えるタイミングで利便性に優れたドロップボックスを導入した。
  データの共有が可能なドロップボックスの利用によって、グループ間における共同作業の場をつくることも期待されている。【前田絵理香】

【7月号掲載】笑顔弾ける一日に 堺キャンパス祭

標準
   第8回堺キャンパス祭が6月3日、関西大堺キャンパスで開催された。人間健康学部祭典実行委員会が企画、運営。約1300人の地域住民や学生が訪れ、活気あふれる一日になった。
    今年のテーマは「笑顔満祭!人健万祭!〜来たらええとこあるさかい〜」。来場者に笑顔で楽しんでもらおうという思いから付けられた。
   堺キャンパスにある人間健康学部の学生は、地域と連携し健康について学んでいる。野球やサッカーなどのスポーツ教室や体力測定など、同学部ならではの企画が行われ、来場者と学生は共に汗を流した。
    さまざまな模擬店が出店されたほか、歌やダンスなどのステージ企画も実施された。観客からは歓声が上がり、ステージは盛り上がりを見せた。女性アイドルのコピーダンスを披露した「Kitty eye」のメンバーは「予想以上に人が集まり、楽しく踊れた」とうれしそうだった。
   毎年参加している小学生は「体力測定が一番楽しかった。また来年も来たい」と笑顔で話した。【前田絵理香】

【7月号掲載】市民の居場所を目指して 関大生がカフェ運営

標準
   関西大環境都市工学部住環境デザイン研究室が吹田市の千里南公園で第・2第4土曜にスタンドカフェ「カフェ・オ・カフェ」を出店している。1杯200円でホットコーヒーを販売し、公園利用に関するヒアリング調査も実施。多くの人が訪れ、市民の憩いの場となっている。
    同研究室が2016年に「千里南公園パークカフェアイデアコンペ」で最優秀賞を受賞したことが出店のきっかけ。同年から吹田市花とみどりの情報センターと協働で行っている。
    販売しているコーヒーは地元で人気の「カワカミコーヒーロースター」(吹田市)で焙煎(ばいせん)された豆を使用。学生が利用者に理想的な公園の在り方についてのヒアリング調査も行いながらコーヒーを販売する。利用者が自由に本を読めるように本棚も設置。カフェのスタンドや本棚は学生たちの手作りでデザインにこだわった。コーヒーは1日30杯限定だが、最近は売り切れる日も多いという。
   同研究室の岡絵理子教授は「スタンドカフェが市民の居場所になれば」と語った。第2土曜は午前11時、第4土曜は午後3時から営業。8月を除き11月まで開催予定。【前田絵理香】

 

【7月号掲載】宮原選手の特別展開催 競技衣装やトロフィーも

標準
   平昌五輪フィギュアスケート女子シングルで4位に入賞した宮原知子選手(文・3年)の健闘をたたえた特別展「勇気と笑顔と感動をありがとう!宮原知子選手」が5月19日から関西大博物館内の特設コーナーで開催されている。衣装や賞状などが展示され、スケートファンのみならず子どもからお年寄りまで多くの人が訪れている。
   3月1日から5月12日まで同様の展示が行われていたが、内容を充実させて再び開催。今回の特別展では、宮原選手が使用していたスケート靴や五輪出場を決めた第86回全日本フィギュアスケート選手権の優勝トロフィーなどが新たに展示されている。3月に行われた世界選手権で獲得した銅メダルも飾られており、華々しい功績を示す品々を目にすることができる。中でも来場者が熱心に見入っているのは、華やかな衣装。宮原選手が過去の世界大会で実際に着用した計6着を前に感動の声が上がっているという。
 平昌五輪で宮原選手が集めたピンバッチのコレクションも見ものだ。ピンバッチは五輪参加国の国旗デザインのほか、マスコミ各社やスポンサー企業のものなど計17種類。宮原選手が尊敬するイタリアのカロリーナ・コストナー選手と交換したものも。普段は目にすることができない貴重な品が展示されている。
    担当者の熊博毅さんは「(特別展を)多くの人に見てもらいたい。宮原選手の応援につながれば」と話す。入場は無料で7月25日まで開催。祝日を除く月曜から土曜の午前10時から午後4時まで開館している。【前田絵理香】