【1月号掲載】ラグビー Aリーグ復帰 1年前の悔しさ晴らす

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 2019年度大学ラグビー入替戦が、12月8日に宝が池球技場で行われた。大阪体育大(Aリーグ8位)を43—21で下し、Aリーグ昇格を決めた。1年前は、宝が池球技場でBリーグ降格が決まり涙をのんだ。今回は、その悔しさを晴らす結果となった。【中山晃大】

 Bリーグで全勝1位になり臨んだ入替戦。序盤は、相手の強烈なタックルやスピード感のある攻撃を必死の防御で耐えた。我慢の時間が続いた関大は、16分にWTB大西俊一郎(商・1年)がインターセプト、そのままインゴール中央にトライ、先制する。大西のトライが流れを引き寄せ、25分にも追加点を獲得し14—0に。点差を広げたが、大体大に続けて二つのトライを許し、追いつかれる。しかし終了間際に大体大の反則から、FB松本大吾(経済・3年)がペナルティゴールを決め17—14で後半に。

先制トライを決める大西(12月8日・宝が池球技場で  撮影=泉田菜花)

 後半開始2分、追加点が欲しい場面で決めたのは、またもや大西。味方のハイパントをWTB勝又佑介(人健・3年)がキャッチし右サイドに展開、パスがつながる。パスを受け取った大西は相手の裏にショートパント。転がる球を自らキャッチしそのままトライした。この場面を大西は「(相手の)裏が空いているのは分かっていた。ボールをもらったら、キックをしようと思っていた」と振り返る.。

 追加点を挙げ、チームに勢いがつき応援の声も一段と大きくなる。その後も二つのトライを奪い、38—14と大体大を大きく突き放した。終盤になり、大体大の士気が下がったのかパスミスが増えた。40分にナンバー8福島蒼(人健・1年)がダメ押しトライを決め試合を決定づけた。

小雨が降る中、多くの観客が応援に駆けつけた(撮影=泉田菜花)

 試合を終え、桑原久佳監督は「(選手の)健康状態に自信があったから後半が重要。試合中は『前半は負けててもいい。後半が勝負だ』と選手たちには声を掛けた」と話した。小松原柚貴主将(経済・4年)は「1年前にここで(宝が池球技場)悔しい思いをしてから、1年間しんどい練習をしてきて、最後の集大成の場で結果を出せたことがとてもうれしい」と話し、新チームに向けて「Aリーグで活躍する姿を見たい。応援していく」と話した。

【1月号掲載】ミスター&ミス 決定 ミスコン2019 開催

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 ミスター&ミスキャンパス関大2019のファイナルイベントが12月1日、阪急梅田ホールで行われた。ファイナリストに選ばれた男女各6人がグランプリを目指し、さまざまな企画で競った。全てのコーナーが終了した後に投票が行われ、グランプリに西川和輝さん(法・2年)と笠井りんさん(経済・3年)が、準グランプリに瀬川凌生さん(商・3年)と市川ほたるさん(社会・3年)が選ばれた。

 第1部では、ダンスやミスの自己PRが行われた。ファイナリストが空き時間に集まり、練習を続けてきたダンスでは、観客が口々に「すごい」「かわいい」などとつぶやく姿が見られた。自己PRで笠井さんは、全力で歌唱し会場を盛り上げた。その後「誰に対しても全力で向き合うことを大切にした」と息を切らしながら話した。他のファイナリストはフラメンコや書道、モデルウォーキングなどを披露した。

ダンス企画のクライマックスに笑顔で手を降るファイナリストたち (2月1日・阪急梅田ホールで 撮影=中山晃大 )

 第2部では、ミスターの自己PRが行われた。ラストを務めたファネス・ヴィンセントさん(経済・2年)は、アナと雪の女王の挿入歌に合わせてヒューマンビートボックスを行った。コミカルな動きで会場の笑いを誘った後、巧みなビートボックスを披露し、観客を驚かせた。

 イベントの最後には、ファイナリスト全員がタキシード、ウエディングドレス姿で登場し、結果発表。多くのクライアント賞に続き、最後にグランプリが発表された。名前が読まれると西川さんは目をつぶり喜びをかみしめ、笠井さんは目を見開き驚いた表情を見せた。観客の大きな拍手の中、2人にテレビCM出演権や賞金などが贈られた。

目を見開き驚いた表情を見せる笠井さん(撮影=中山晃大)

 イベント後、笠井さんは「今までで一番びっくりした。今後もっとグランプリにふさわしくなれるよう頑張りたい」と話した。西川さんは「イベント中は終始楽しかった。みんなの支えがあったのでグランプリになれました」と振り返った。【中山晃大】

【1月号掲載】関大発マイクロカプセル 糖尿病治療に期待大

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 松原しおりさん(理工学研究科・修士)が2019年11月、「Okinawa Colloids 2019」でSoft  Matter poster awardを、日本膜学会主催の「膜シンポジウム2019」で学生賞をそれぞれ受賞した。

 松原さんの研究は、グルコース(糖)に反応して内包物を放出するマイクロカプセルの生成だ。同様のカプセルは今までにも存在したが、複雑な行程が必要。松原さんのカプセルは材料を混ぜるだけで作ることが可能で、比較的容易な点が大きな武器だ。反応に必要な界面活性剤を自ら作るところから始め、発表まで約1年半を要した。

 松原さんは「現状、作る段階で体に有害な薬品を使用しているので無害な薬品で作れるように研究を進めている。これを皮切りにさまざまな物質に反応するキャリア(カプセル)を作りたい」と今後の抱負を語った。

 研究は医工連携事業「KU—SMART PROJECT」の一環。松原さんは「実用化への道のりはまだ遠い」と話すが、糖尿病などの病気の治療への応用が期待されている。【東上直史】

【1月号掲載】オビプロ開催 関大から全国へ

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関大生による本の帯プロジェクト(オビプロ)の講評会が12月11日、図書館で開催された。オビプロは「新入生に贈る100冊」の関連企画。

 関大卒業生のブローレンヂ智世さんの著者「ワンピースで世界を変える!」の帯を関大生が書き、最優秀作品は実際に発売される本の帯に掲載され、全国の書店に並ぶ。また参加者全員の計11作品は本が発売される春頃に、紀伊国屋書店梅田本店などでの展示が予定されている。

 参加者は事前のレクチャーで本の帯が読者の関心を引きつけるために重要であることを学んだ。本になる前の原稿を読んだ上で、キャッチコピーと本の紹介文を完成させた。

 コメント(講評会)では創元社の編集者、小野紗也香さんが参加者にインタビューと講評を行い、その後、授賞式が行われた。最優秀賞には大西珠生さん(総情・3年)が選ばれ、涙を流しながら賞状を受け取った。また一般投票第1位は河村有紗さん(社安・2年)、紀伊国屋書店賞は久保まなさん(総情・2年)、関西大学学長賞は畑明日香さん(社会・4年)が選ばれた。

講評を聞く参加者ら(撮影=古川拓磨)

 最優秀賞に選ばれた大西さんは、自分の書いた帯が全国の書店に並ぶことについて、「びっくり。本が好きだということで友達に薦められオビプロに参加したので、いまだに自分の言葉が全国に並ぶことは想像できないけれど、とてもうれしい」と語った。また帯を書く苦労について、「キャッチコピーの候補を友人に見せた時、ピンと来ないと言われた。人の心に刺さる言葉を考えることは難しい」と話した。【古川拓磨】

【11・12月号掲載】硬式野球部 雪辱果たす 秋季リーグ 4季ぶりV

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 硬式野球部は10月22日、関西学生野球秋季リーグ戦で近畿大に2—1で勝利し、4季ぶり37度目の優勝を決めた。最終成績は10勝3敗1分勝ち点5で全大学から勝ち点を奪い、完全優勝を果たした。【中山晃大】

 10月18〜22日で4戦をこなす過密スケジュールだったが、物ともしなかった。 優勝を懸けた今季最終戦。3回に、森翔平(商・4年)が左前に落ちる適時打を放ち、先制した。さらに、8回には先頭の上神雄三(法・1年)が右三塁打を放ち無死三塁の好機に。吉川周佑(経済・3年)の内野への当たりに代走の里泰成(総情・4年)が迷わずスタートし貴重な追加点を奪った。この場面について、早瀬監督は「里にはどんな当たりでもスタートしろ、吉川にはゴロを打てと指示し、賭けにでた。今まで練習してきたことをやるだけだった」と話す。投げては先発の森が8回を無失点に抑える好投をみせ、救援の高野脩汰(商・3年)が1点を与えたものの、リードを守り切り2—1で勝利した。

 「選手がたくましくなってきた。(チーム全体に)力がついたと実感するリーグだった」。試合後に早瀬万豊(かずとよ)監督は話す。主将の松島恒陽 (人健・4年)は「春に悔しい思いをしたが、秋に優勝できてホッとした。非常にうれしい」と振り返った。

高野 3冠達成

トロフィーを受け取る高野選手(すべて撮影=中山晃大)

 硬式野球部は令和元年度秋季リーグを完全優勝で終えた。表彰選手には関大から4人が選出。今季4勝を挙げた高野は最優秀選手、最優秀投手、ベストナインの3冠を達成し、上神、久保田拓真(社会・2年)、野口智哉(人健・2年)もベストナインを受賞した。高野は「(最優秀選手選出に)自分じゃないと思っていたのでびっくりした。3冠は出来過ぎです」と話した。

神宮大会 準優勝

神宮大会二回戦で登板した㊨肥後と㊧森

 硬式野球部は、第50回記念明治神宮野球大会に、出場し47年ぶりに決勝に進出した。関西大(関西五連盟代表)は、金沢学院大(北陸・東海三連盟代表)を5—0で、東海大(関東五連盟第二代表)を8—7で下したものの、決勝で慶應義塾大に0—8で敗れた。

 敗北の中にも希望の光が見えた。決勝のスタメンは、上神や久保田など6人が1〜3年で構成された。今回の経験が来季に生かされることを期待したい。

【11・12月号掲載】令和最初の統一学園祭 来場者でにぎわう

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 第42回関西大統一学園祭が11月1〜4日にかけて千里山キャンパスで開催された。秋晴れの下、ステージ企画や模擬店などさまざまな企画が催され、子どもからお年寄りまでたくさんの人が訪れた。

 今年のテーマは「LINK with U 〜つなげ関大愛〜」。42年続く伝統と令和という新時代への風潮を調和させ、関大に携わるすべての人が持つ関大への愛情を、学園祭を通して感じてほしいという思いが込められている。

 悠久の庭やあすかの庭などで行われたステージ企画では、部活動やサークル、実行委員会が歌や踊りなどを披露。出演者と観客が一体となり、大盛況に終わった。

   約200の模擬店が出店したほか、写真展や自主制作映画の上映、お化け屋敷など教室企画も行われた。また今年もたくさんのゲストが訪れ、お笑いライブには、お笑い芸人のアインシュタイン、祇園、さや香が登場。ロックバンドのKANA—BOONによるライブや俳優の玉木宏さんによるトークショーもあり、にぎわいを見せた。

 統一学園祭実行委員会・常任委員会委員長の塩川啓矢さん(社会・3年)は「約750人の実行委員をまとめることなど、しんどいことも辛いこともあったが全部良い思い出になった。多くの人と支え合いながらできて本当に楽しかった」と話す。

 ほとんど毎年訪れているという小学生は「綿あめとフライドポテトがおいしかった。来年もまた来たい」と笑顔で話した。【前田絵理香】

【コラム昼行燈】

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 「あとは、よろしく」。細野晴臣ドキュメンタリー映画「NO SMOKING」の中で細野が星野源にかけた言葉だ。細野は1970年代から第一線で活躍する、著名な音楽家。会話の文脈から、細野が星野に今後の音楽界を託したことがわかる。細野のファンを公言する星野も嬉しかったことだろう。

私には偏屈な祖父がいた。祖父は大好きなタバコを止めろと言われると常軌を逸した怒りを見せる。祖母が「病気になるからタバコは止めて」と諭しても「タバコと病気は関係ない」と言い放ち、怒号を飛ばした。そんな祖父が肺がんで入院した。

私は初めて人が死んでいく過程を見た。祖父は自分でを吐き出すことが出来ず、うまく喋れなくなった。風呂に入ることも出来ず、病室には独特の臭いが漂う。祖父の体は小さくなり、意識がはっきりしない日が増えていった。

ある日、私と母が見舞いにいくと珍しく祖父の意識がはっきりしていた。祖父は手を差し出した。私が握り返すと、私の目をしっかり見て一言「頑張れよ」。私も母も涙が止まらなくなった。まさか死に向かう祖父から他人を思いやる言葉が出てくると思わなかったからだ。

「NO SMOKING」を見た後、祖父とのそんな出来事が思い出された。私は頑張れよを言葉通りに受け取ったが、もしかすると祖父に何かを託されたのかもしれない。映画の余韻と共に祖父に思いを馳せた。もう真意はわからない。とにかく、目の前のことを頑張ろうか。そう決意した。

【中山晃大】

【11・12月号掲載】大阪人スプリンターの挑戦 関大から世界へ

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 近年大きな盛り上がりを見せる陸上男子100メートル。群雄割拠の中に今年、坂井隆一郎(人健・4年)が10秒12を出し名乗りを上げた。

力走する坂井選手(右)(提供=坂井選手)

 昨シーズンは肉離れを起こしてしまい、思うように練習を積めず、結果の出ない時期が続いた。「今までで一番辛かった」と当時を振り返る。 

 大躍進の主な要因はスタートの改善にある。外部コーチの指導を基に、今までよりスタート時の重心を高くすることで持ち味のスタートダッシュが生かせるようになった。すると関西インカレ予選で自己ベストを更新し、優勝。そして日本学生個人選手権の準決勝で10秒12(追い風1・0メートル)を叩き出した。決勝でもU20世界選手権8位入賞の宮本大輔(東洋大・2年)に競り勝って初めて全国タイトルを手にした。

 全日本選手権では名だたる選手たちと並んで決勝の舞台を走り6位入賞を果たした。「これまで手の届かないところだった世界が確実に手の届くところに来ていると感じた」と手応えをつかんだようだ。

 来年4月からは実業団に進むが、東京オリンピックまでは練習環境を変えず、関大を拠点に練習を続けるという。今後の目標はもちろん「9秒台を出して東京オリンピックに出場すること」だ。関大卒のスプリンターがオリンピックイヤーをどう駆け抜けるのか、今後も目が離せない。 【東上直史】

【11・12月号掲載】親子で楽しく 古新聞で遊ぶ

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 関西大と堺市の地域連携事業「新聞紙であそぼう!」が10月26日、堺キャンパスで開催された。NPO法人「子育てネットみちくさ」の主催で、親子連れ約30人が参加した。

8年前に関大から打診する形で始まった連係事業。口コミで広まり年々参加者が増えている。参加した子どもたちは、新聞紙の上に乗ってスタッフとジャンケンをし、負ける度に新聞を半分に折っていく「新聞ジャンケン」などのゲームを楽しんだ。また、新聞紙を破いて作った山に飛び込み、普段自宅では出来ない体験を家族と一緒に楽しんだ。

子育てネットみちくさの須見裕子さんは「無料なので気軽に参加してもらえていると思う。今後も家庭で疎かになりがちな親子のふれあいの場を提供していきたい」と語った。【東上直史】

【11・12月号掲載】井上荒野 講演 織田作之助賞

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 関西大文学部特別講演会「第35回織田作之助賞受賞記念対談」が10月25日、千里ホールで開かれた。

多くの人が講演会に参加した(10月25日・千里ホールで 撮影=中山晃大)

 小説「その話は今日はやめておきましょう」で織田作之助賞を受賞した井上荒野(あれの)さんとライターの瀧井朝世さんが対談形式で講演。井上さんは自身の父で、作家の光晴さんの原稿を書き写すアルバイトでの経験や光晴さんの「普通のすることをするな」という言葉が創作活動に影響を与えたと話した。また「10代のうちに読むべき本は」との質問に井上さんはトルーマン・カポーティの「ティファニーで朝食を」を挙げ、「自由とは何かを若いうちに考えることが良い」と語った。

 山下栞里さん(社会・3年)は「普段は本を読まないが、井上さんの本は読んでみたい」と話した。

織田作之助賞は大阪出身の小説家、故織田作之助の生誕70年を記念して1983年に創設された文学賞。          【古川拓磨】