廃刊のお知らせ

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 いつも関西大学タイムス編集部をご愛読いただき誠にありがとうございます。

 さて、関西大学タイムスは発行以来、読者の皆様のご支援のもと、関西大学の学生の活動を中心に情報発信を行ってまいりましたが、資金不足により先に発行しました第165号(2020年3月27日発行)をもちまして、誠に勝手ながら廃刊する運びとなりました。

 関西大学タイムスに関わっていただいた皆様、ならびに読者の皆様のご厚情に深く感謝いたしますとともに、廃刊に対しご理解いただければ幸いです。【部員一同】

【3・4月号掲載】デフテニス 世界を制して テニス部 喜多美結さん

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 体育会テニス部の喜多美結さん(化生工・2年)が2019年10月に行われた「デフテニス」の世界選手権大会で優勝した。優勝後は第4回日本パラスポーツ賞・優秀賞を受賞し、多くのメディアに取り上げられた。喜多さんは「注目を浴びることはあまり好きではないが、自分ではなくデフテニスに注目してくれることがうれしい」と話す。

 デフテニスは聴覚障害者が補聴器を使わずに行うスポーツで、ルールは一般的なテニスと同じ。喜多さんは10歳のころからテニスをしていたが、デフテニスを始めたのは大学に入学してからだ。

 喜多さんの難聴が判明したのは小学校低学年のころ。周りに耳が聞こえにくい人はおらず、孤独感を抱き、悩みながら生活してきた。だがデフテニスを始めたことで、同世代で似た経験を持ち、励ましあえる人たちに出会うことができ、明るく過ごせるようになった。

 世界選手権優勝までには、体育会テニス部のサポートもあった。テニス部の年間目標は団体戦の全国大会「全日本大学対抗テニス王座決定試合(通称・王座)」で優勝すること。だが世界選手権と日程が重なり、喜多さんは王座に同行できなかった。後ろめたさを感じていたとき、試合の2週間前から王座出場メンバーと一緒に練習する機会を与えられ「王座同等に世界選手権大会を考えてくれたチームにとても感謝している。これからはチームのために自分ができることを頑張らないと」と意気込む。

チームメイトと話す喜多さん【右】(撮影=中山晃大)

 喜多さんは21年にある、ろう者のオリンピック「デフリンピック」での優勝を目指す。「(デフテニスの知名度が上がることで)周りに気付かれにくい障害で困っている人がいることが、多くの人に伝わるきっかけになれば」と話した。【中山晃大】

【コラム】昼行燈

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 「大学」というゴールを目指し、がむしゃらに勉強していた。合格通知を手にした時、やっと思い焦がれていたゴールにたどり着くのだと思った。しかし近づいてみて分かった。これはゴールではなく「門」だ。

 大きな目標があると、目標を達成することがゴールだと錯覚してしまう。しかし人生にゴールなどなく、要所要所に通過点として門が立つだけ。目の前にある門をくぐっても、行く先にはまた新たな門が存在する。

 大学という門をくぐった先は自由だった。勉強や部活動に打ち込む、留学に行く、長期インターンに参加する——大学生には多くの選択肢がある。選択肢が多い分、次の門はどこにあるのか見えづらい。何をするか悩んだ末、私は新聞部に入部した。

 アメフト部や学生劇団、研究者など、さまざまな人を取材した。大学という門をくぐってきたのは皆一緒なのに、向かう方向はそれぞれ全く違う。試合での勝利、公演の成功、研究成果の発表——私の人生では見たことのなかった多くの門を見せてもらった。そしてそこに向かって突き進む様子を、新聞を通し他の学生に伝えることが私の通り抜けてきた門だったのだろう。

 私の人生にはあといくつ門がそびえたっているだろう。行く先に見えている門が気に食わなかったら違う門を探してもいいし、1回でくぐり抜けられなかったらまた挑戦すればいい。新入生にも、徐々にそれぞれの行き先が見えてくるはずだ。【下島奈菜恵】

【3・4月号掲載】学問の面白さ 伝えたい 社会学部 三浦文夫教授

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 関西大には約500人の教授が在籍し、さまざまな講義が開かれる。今回はスマートフォンやパソコンでラジオが聴けるアプリ「radiko」の考案者として知られる社会学部社会学科の三浦文夫教授(メディア学)に講義内容や教育理念などを聞いた。 

○専門演習では何をしているのか。

 グループに分かれ物事の社会的背景を調べていき、深く知ることの面白さに気付く場をつくっている。 

 ○座学をするのか。

 もちろん。外部の人に話を聞いたり、受講生同士での発表の場を設けたりといった機会をできるだけ作ろうと思うが、最低限の知識をつけてからでないと。「企画演習」という講義では学生の考え方が浅かったから、ダメ出しの連続だったこともある。だから講義の前半では、体系立てて学生の知識をつけるようにしている。 

○「radiko」の考案などメディアの世界で培われたことが教育にどのように役立っているか。

 「radiko」配信に必要だった権利処理などの実務と理論を両方教えられること。

○教授の教育理念は。

 全ての学生に平等に機会を与え、学問の面白さに気付いてもらえる人を少しでも増やしていけたら。

 ○学生に求めるものは。

 積極性が欲しい。私の講義の中には日本のエンターテインメントのキーマンを実際に呼んで話してもらうこともある。めったにない機会なのに学生は質問をしないので非常にもったいないと思う

○新入生に向けて一言。

 限界を決めないで、何でもいいからやり切ること。どんなことでもいいから打ち込んでほしい。知らない間に時間がなくなっていることは本当にもったいないから。【聞き手・中山晃大】

【1月号掲載】ラグビー Aリーグ復帰 1年前の悔しさ晴らす

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 2019年度大学ラグビー入替戦が、12月8日に宝が池球技場で行われた。大阪体育大(Aリーグ8位)を43—21で下し、Aリーグ昇格を決めた。1年前は、宝が池球技場でBリーグ降格が決まり涙をのんだ。今回は、その悔しさを晴らす結果となった。【中山晃大】

 Bリーグで全勝1位になり臨んだ入替戦。序盤は、相手の強烈なタックルやスピード感のある攻撃を必死の防御で耐えた。我慢の時間が続いた関大は、16分にWTB大西俊一郎(商・1年)がインターセプト、そのままインゴール中央にトライ、先制する。大西のトライが流れを引き寄せ、25分にも追加点を獲得し14—0に。点差を広げたが、大体大に続けて二つのトライを許し、追いつかれる。しかし終了間際に大体大の反則から、FB松本大吾(経済・3年)がペナルティゴールを決め17—14で後半に。

先制トライを決める大西(12月8日・宝が池球技場で  撮影=泉田菜花)

 後半開始2分、追加点が欲しい場面で決めたのは、またもや大西。味方のハイパントをWTB勝又佑介(人健・3年)がキャッチし右サイドに展開、パスがつながる。パスを受け取った大西は相手の裏にショートパント。転がる球を自らキャッチしそのままトライした。この場面を大西は「(相手の)裏が空いているのは分かっていた。ボールをもらったら、キックをしようと思っていた」と振り返る.。

 追加点を挙げ、チームに勢いがつき応援の声も一段と大きくなる。その後も二つのトライを奪い、38—14と大体大を大きく突き放した。終盤になり、大体大の士気が下がったのかパスミスが増えた。40分にナンバー8福島蒼(人健・1年)がダメ押しトライを決め試合を決定づけた。

小雨が降る中、多くの観客が応援に駆けつけた(撮影=泉田菜花)

 試合を終え、桑原久佳監督は「(選手の)健康状態に自信があったから後半が重要。試合中は『前半は負けててもいい。後半が勝負だ』と選手たちには声を掛けた」と話した。小松原柚貴主将(経済・4年)は「1年前にここで(宝が池球技場)悔しい思いをしてから、1年間しんどい練習をしてきて、最後の集大成の場で結果を出せたことがとてもうれしい」と話し、新チームに向けて「Aリーグで活躍する姿を見たい。応援していく」と話した。

【1月号掲載】ミスター&ミス 決定 ミスコン2019 開催

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 ミスター&ミスキャンパス関大2019のファイナルイベントが12月1日、阪急梅田ホールで行われた。ファイナリストに選ばれた男女各6人がグランプリを目指し、さまざまな企画で競った。全てのコーナーが終了した後に投票が行われ、グランプリに西川和輝さん(法・2年)と笠井りんさん(経済・3年)が、準グランプリに瀬川凌生さん(商・3年)と市川ほたるさん(社会・3年)が選ばれた。

 第1部では、ダンスやミスの自己PRが行われた。ファイナリストが空き時間に集まり、練習を続けてきたダンスでは、観客が口々に「すごい」「かわいい」などとつぶやく姿が見られた。自己PRで笠井さんは、全力で歌唱し会場を盛り上げた。その後「誰に対しても全力で向き合うことを大切にした」と息を切らしながら話した。他のファイナリストはフラメンコや書道、モデルウォーキングなどを披露した。

ダンス企画のクライマックスに笑顔で手を降るファイナリストたち (2月1日・阪急梅田ホールで 撮影=中山晃大 )

 第2部では、ミスターの自己PRが行われた。ラストを務めたファネス・ヴィンセントさん(経済・2年)は、アナと雪の女王の挿入歌に合わせてヒューマンビートボックスを行った。コミカルな動きで会場の笑いを誘った後、巧みなビートボックスを披露し、観客を驚かせた。

 イベントの最後には、ファイナリスト全員がタキシード、ウエディングドレス姿で登場し、結果発表。多くのクライアント賞に続き、最後にグランプリが発表された。名前が読まれると西川さんは目をつぶり喜びをかみしめ、笠井さんは目を見開き驚いた表情を見せた。観客の大きな拍手の中、2人にテレビCM出演権や賞金などが贈られた。

目を見開き驚いた表情を見せる笠井さん(撮影=中山晃大)

 イベント後、笠井さんは「今までで一番びっくりした。今後もっとグランプリにふさわしくなれるよう頑張りたい」と話した。西川さんは「イベント中は終始楽しかった。みんなの支えがあったのでグランプリになれました」と振り返った。【中山晃大】

【1月号掲載】関大発マイクロカプセル 糖尿病治療に期待大

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 松原しおりさん(理工学研究科・修士)が2019年11月、「Okinawa Colloids 2019」でSoft  Matter poster awardを、日本膜学会主催の「膜シンポジウム2019」で学生賞をそれぞれ受賞した。

 松原さんの研究は、グルコース(糖)に反応して内包物を放出するマイクロカプセルの生成だ。同様のカプセルは今までにも存在したが、複雑な行程が必要。松原さんのカプセルは材料を混ぜるだけで作ることが可能で、比較的容易な点が大きな武器だ。反応に必要な界面活性剤を自ら作るところから始め、発表まで約1年半を要した。

 松原さんは「現状、作る段階で体に有害な薬品を使用しているので無害な薬品で作れるように研究を進めている。これを皮切りにさまざまな物質に反応するキャリア(カプセル)を作りたい」と今後の抱負を語った。

 研究は医工連携事業「KU—SMART PROJECT」の一環。松原さんは「実用化への道のりはまだ遠い」と話すが、糖尿病などの病気の治療への応用が期待されている。【東上直史】

【1月号掲載】オビプロ開催 関大から全国へ

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関大生による本の帯プロジェクト(オビプロ)の講評会が12月11日、図書館で開催された。オビプロは「新入生に贈る100冊」の関連企画。

 関大卒業生のブローレンヂ智世さんの著者「ワンピースで世界を変える!」の帯を関大生が書き、最優秀作品は実際に発売される本の帯に掲載され、全国の書店に並ぶ。また参加者全員の計11作品は本が発売される春頃に、紀伊国屋書店梅田本店などでの展示が予定されている。

 参加者は事前のレクチャーで本の帯が読者の関心を引きつけるために重要であることを学んだ。本になる前の原稿を読んだ上で、キャッチコピーと本の紹介文を完成させた。

 コメント(講評会)では創元社の編集者、小野紗也香さんが参加者にインタビューと講評を行い、その後、授賞式が行われた。最優秀賞には大西珠生さん(総情・3年)が選ばれ、涙を流しながら賞状を受け取った。また一般投票第1位は河村有紗さん(社安・2年)、紀伊国屋書店賞は久保まなさん(総情・2年)、関西大学学長賞は畑明日香さん(社会・4年)が選ばれた。

講評を聞く参加者ら(撮影=古川拓磨)

 最優秀賞に選ばれた大西さんは、自分の書いた帯が全国の書店に並ぶことについて、「びっくり。本が好きだということで友達に薦められオビプロに参加したので、いまだに自分の言葉が全国に並ぶことは想像できないけれど、とてもうれしい」と語った。また帯を書く苦労について、「キャッチコピーの候補を友人に見せた時、ピンと来ないと言われた。人の心に刺さる言葉を考えることは難しい」と話した。【古川拓磨】

【11・12月号掲載】硬式野球部 雪辱果たす 秋季リーグ 4季ぶりV

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 硬式野球部は10月22日、関西学生野球秋季リーグ戦で近畿大に2—1で勝利し、4季ぶり37度目の優勝を決めた。最終成績は10勝3敗1分勝ち点5で全大学から勝ち点を奪い、完全優勝を果たした。【中山晃大】

 10月18〜22日で4戦をこなす過密スケジュールだったが、物ともしなかった。 優勝を懸けた今季最終戦。3回に、森翔平(商・4年)が左前に落ちる適時打を放ち、先制した。さらに、8回には先頭の上神雄三(法・1年)が右三塁打を放ち無死三塁の好機に。吉川周佑(経済・3年)の内野への当たりに代走の里泰成(総情・4年)が迷わずスタートし貴重な追加点を奪った。この場面について、早瀬監督は「里にはどんな当たりでもスタートしろ、吉川にはゴロを打てと指示し、賭けにでた。今まで練習してきたことをやるだけだった」と話す。投げては先発の森が8回を無失点に抑える好投をみせ、救援の高野脩汰(商・3年)が1点を与えたものの、リードを守り切り2—1で勝利した。

 「選手がたくましくなってきた。(チーム全体に)力がついたと実感するリーグだった」。試合後に早瀬万豊(かずとよ)監督は話す。主将の松島恒陽 (人健・4年)は「春に悔しい思いをしたが、秋に優勝できてホッとした。非常にうれしい」と振り返った。

高野 3冠達成

トロフィーを受け取る高野選手(すべて撮影=中山晃大)

 硬式野球部は令和元年度秋季リーグを完全優勝で終えた。表彰選手には関大から4人が選出。今季4勝を挙げた高野は最優秀選手、最優秀投手、ベストナインの3冠を達成し、上神、久保田拓真(社会・2年)、野口智哉(人健・2年)もベストナインを受賞した。高野は「(最優秀選手選出に)自分じゃないと思っていたのでびっくりした。3冠は出来過ぎです」と話した。

神宮大会 準優勝

神宮大会二回戦で登板した㊨肥後と㊧森

 硬式野球部は、第50回記念明治神宮野球大会に、出場し47年ぶりに決勝に進出した。関西大(関西五連盟代表)は、金沢学院大(北陸・東海三連盟代表)を5—0で、東海大(関東五連盟第二代表)を8—7で下したものの、決勝で慶應義塾大に0—8で敗れた。

 敗北の中にも希望の光が見えた。決勝のスタメンは、上神や久保田など6人が1〜3年で構成された。今回の経験が来季に生かされることを期待したい。

【11・12月号掲載】令和最初の統一学園祭 来場者でにぎわう

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 第42回関西大統一学園祭が11月1〜4日にかけて千里山キャンパスで開催された。秋晴れの下、ステージ企画や模擬店などさまざまな企画が催され、子どもからお年寄りまでたくさんの人が訪れた。

 今年のテーマは「LINK with U 〜つなげ関大愛〜」。42年続く伝統と令和という新時代への風潮を調和させ、関大に携わるすべての人が持つ関大への愛情を、学園祭を通して感じてほしいという思いが込められている。

 悠久の庭やあすかの庭などで行われたステージ企画では、部活動やサークル、実行委員会が歌や踊りなどを披露。出演者と観客が一体となり、大盛況に終わった。

   約200の模擬店が出店したほか、写真展や自主制作映画の上映、お化け屋敷など教室企画も行われた。また今年もたくさんのゲストが訪れ、お笑いライブには、お笑い芸人のアインシュタイン、祇園、さや香が登場。ロックバンドのKANA—BOONによるライブや俳優の玉木宏さんによるトークショーもあり、にぎわいを見せた。

 統一学園祭実行委員会・常任委員会委員長の塩川啓矢さん(社会・3年)は「約750人の実行委員をまとめることなど、しんどいことも辛いこともあったが全部良い思い出になった。多くの人と支え合いながらできて本当に楽しかった」と話す。

 ほとんど毎年訪れているという小学生は「綿あめとフライドポテトがおいしかった。来年もまた来たい」と笑顔で話した。【前田絵理香】