【11・12月号】台風接近 大学も被害 建物損傷で一部立ち入り禁止に

 台風21、22号が10月に岡田山に接近し、本学でも被害があった。キャンパス内では倒木や建物の浸水などが確認されている。瓦の落下で立ち入り禁止となった区域もあるほか、国の重要文化財(重文)に指定された建物も損傷した。シェイクスピア・ガーデンの象徴だったイトスギも倒れた。大学によると、今回の台風通過後、キャンパス内での学生や教職員の被害は報告されていない。

 主な被害が確認されたのは、21号の通過後。21号は22日夜から23日未明にかけて近畿地方に最接近し、23日は暴風警報の発表により2限からの開講となった。

 大学施設課によると台風の通過後、音楽学部1号館や文学館などの重文を含む14の建物で瓦の落下や扉の破損などが確認されている。特にデフォレスト記念館で多数の瓦が落下。この影響で音楽学部1号館からデフォレスト記念館を経由し文学部2号館につながる通路が23日から25日の昼頃にかけて立ち入り禁止となった。通路沿いに入り口のあるミントルームと自由端末室も同期間利用停止となっていた。デフォレスト記念館東側の1階階段は11月15日現在も通行ができない状態となっている。

 また、22号の通過後にはキャリアセンター資料室と図書館本館の1階ロビーが雨漏りし、10月30日はキャリアセンター資料室が利用できない事態となった。

 施設課職員は「岡田山にキャンパスが移転する前から生えていたという、樹齢80年を超える柿の木も倒れてしまった。こんなに被害の大きい台風は初めてじゃないか」と話す。

修復作業、今後も

 損傷した施設の多くは既に修復が終わっている。建物の屋根は足場を組んでの作業となるため、年内を目処に修復する予定だという。瓦には予備があるため修復は可能。工事中でも音楽学部1号館から文学部2号館の通路は利用できる。

 倒れたイトスギや柿の木などは枝を落とすなどして立て直されたが、根っこの部分に損傷がある可能性もあるため、定着するかどうかは分からない。

 施設課長は「今回の台風では早朝から警備・清掃スタッフらが学内のがれきなどの撤去作業をすることで、なんとか学生の登校時間までに学内を安全な状態にすることができた。安全のために注意は払っているが念のため災害後などは建物近くなどで危険そうな場所があれば近寄らないでほしい」と話した。

倒れたイトスギ、シェイクスピアガーデンで(提供=中野敬一教授)
扉が破損した文学館外トイレ(提供=施設課)