【11・12月号】心理 新カリキュラム導入 公認心理師、来年度から

 新たに創設された国家資格「公認心理師」の受験資格取得のためのカリキュラムが人間科学部心理・行動学科で来年度から導入される。国の指定科目は25科目で、本学のカリキュラムでは50単位程度になる見通しだ。

 公認心理師資格は9月に施行された公認心理師法に基づく、臨床心理の分野での初の国家資格。主な役割は心の問題を抱える人の相談に乗ったり、分析したりすることだ。こうしたカウンセリング業務は民間資格の臨床心理士が行っているが、国家資格の必要性が指摘されていた。

 資格試験の受験には、大学で必要な科目を履修した後、①大学院で必要な科目を履修する②文部科学省と厚生労働省が指定している施設での一定期間の実務経験を積む——のどちらかが必要となる。人間科学部の小林哲郎教授は「文科省と厚労省が指定する施設は数や採用人数が限られているため、大学院へ進学する方が確実な受験資格獲得となるだろう」と話した。

 同カリキュラムは、1年後期から履修が始まる。4年時には80時間以上の実習もあり、保健医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業 ・労働の5領域に関する学外施設へ出向く。外部実習のため人数に制限があり、3年時に学生を選抜する予定だ。選考に落ちた場合、大学院に進学しても公認心理師の受験はできないが、臨床心理士の受験はできるという。在学中に一つでも履修していない指定科目があると、大学院の科目を履修することはできない。科目を確実に履修することに細心の注意を配る必要がある。

 同学科の学部生でも指定科目に相応する科目の単位を取得していれば、大学院に進学し、受験資格を得るために必要な指定科目を履修することができる。大学はガイダンスで学生に科目の読み替え表を配布するなどの対応をしている。