【3・4月号】翻訳コンで最優秀賞

報道番組に日本語字幕

 米国の報道番組の映像の日本語字幕を考える「『デモクラシー・ナウ!』学生字幕翻訳コンテスト2016」で、石倉綾乃さん(英文・4年)が最優秀賞を受賞した。同コンテストはおととしに続く2回目の開催となる。

 「デモクラシー・ナウ!」は米国の非営利放送局が制作する報道番組。コンテストには六つの課題映像があり、学生が自由に選んでエントリーできる。課題ごとに審査され、1作品ずつ最優秀賞が選ばれる。

 エントリーした学生には映像のせりふを文字に起こしたシートが配られる。応募者はそのまま日本語に訳しただけの「素訳」と、映像の話者が話す速度に合わせて適切な日本語を当てた「字幕翻訳」をシートに書き込んで応募する。

 石倉さんが今回取り組んだのは移民問題に関する映像。字幕翻訳の作成には英語力だけでなく、ニュースの話題に関する知識が必要だ。昨年7月にエントリーし、夏休みを利用して字幕翻訳に取り組んだ。「国際関係や歴史の深い知識が必要なので相当勉強した」と石倉さんは話す。

 前回大会もエントリーしたが、背景知識と翻訳力が及ばず、応募を断念した。「普通の翻訳と違って字幕翻訳は限られた文字数で的確に伝えないといけない。課題の映像は話す速度が速く、素訳をかなり削る必要があった」と苦労を語る。

 授賞式は1月22日に上智大の四谷キャンパスで行われた。各課題の最優秀賞受賞者が登壇し、受賞作品を映像と合わせたものをスクリーンに映し出しながら、審査員との対話形式で作品を講評された。

 コンテストの運営に携わった英文学科の田辺希久子教授は「2回も挑戦するほどの彼女の意欲が優秀な翻訳につながったのかもしれない。課題は難しいけれど、次回は他の学生にも挑戦してほしい」と話す。

 石倉さんの作品は今後、映像と合わせて「デモクラシー・ナウ!」の日本語版ウェブサイトに掲載される。

 ※おことわり 3・4月号では、学生の学年を3月までの学年で表記しています。

授賞式後、他の受賞者と共に写真撮影に応じる石倉綾乃さん(中央)(提供=田辺希久子教授)