東北に足運ぶ



牡鹿半島(宮城県仙台市)の人々と交流するボランティア(提供=学生YMCA)

震災忘れず 復興へ

明石有美子さん(総文・3年)はことし9月、東北の震災ボランティアを行った。明石さんにとってことしは3回目の震災ボランティア。現地の人の中には、毎年訪れる明石さんの顔を覚えている人もいるという。

「東北は、まだまだ復興できていない」と明石さんは語る。がれきは片付いたものの、盛土をして土地を高くしただけの被災地は、見通しがよく更地のようだという。ことしは主に仮設住宅を訪れ、現地の人とコミュニケーションをとることを中心にボランティア活動をした。仮設住宅を訪れると、現地の人はたくさんの手料理を振舞ってくれたという。

ボランティアチームの中には、現地の人と話をしてもボランティアにならないのではないかと不安を覚えたメンバーもいた。明石さんは「目に見える奉仕活動も大切だけど、復興のためにできることはそれだけじゃない」と語る。

最初に訪れたときと比べると現地はがれきの撤去や建物の再建などが進んできた。しかしまだ復興したとは言えない状況が、明石さんが今でも毎年東北に足を向ける最大の理由だ。

「いつまでも東北を被災地と呼んでいいのかという思いから今年はボランティアに行くか悩んだ。観光として行くのも一つの支援のあり方かもしれない」と明石さん。観光へ行きお金を落とすことが復興につながるのはもちろんのこと、スーパーマーケットなどで東北地方原産の作物を買うことも東北の復興に貢献することになる。現地に行かなくても普段の生活を通じて、復興の手助けをすることはできる。

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牡鹿半島でのボランティアでは、現地の人々と歩道の蔦刈りや草抜きもした(提供写真=学生YMCA)