2007年4月の記事

豊中で連続不審火3件 施錠徹底の甘さ露呈か

 豊中キャンパス待兼山付近で、2月11日明け方ごろ、不審火が相次いで3件発生した。待兼山寮、硬式テニスコート付属の女子トイレ、劇団サークルの共用部室で出火したが、いずれも火はすぐに消し止められ、けが人はでなかった。だが、豊中キャンパスでは2年前にも類似した不審火が発生しており、今回の事件では豊中キャンパス待兼山付近の治安の悪さが明るみになったのではないだろうか。

火災発生から鎮火に至るまで
 1件目の火災が確認されたのは2月11日午前2時半ごろ。豊中キャンパス内を巡回していた警備員が生協裏側にある「劇団ちゃうんかちゃわん」と「人形劇団せせくらせ」の共用部室から火災が発生しているのを目撃、通報した。駆けつけた消防隊により火はすぐに消し止められたが、部室内の備品や天井を焼いた。 さらに警察、学生部学生課職員らが現場検証をしていた午前4時頃、職員が巡回警備員から「劇団サークルの共用部室から近い刀根山寮でも火災が発生していた」との連絡を受け現場へ直行した。火災は午前3時ごろに刀根山寮B棟1階共用部から発生していたが、出火直後に寮生の小野大騎さん(工・3年)が共用部から煙が立ち、窓ガラスが赤く変色しているのを発見。他の寮生2人と水を溜めたバケツで火を消し、被害は本、雑誌などが収納された本棚2段分にとどまった。
 その後、午前9時ごろ、硬式テニス女子部員が、共用部室と刀根山寮の間にあるテニスコート横の女子トイレで、トイレットペーパーが焼けた跡を発見した。女子テニス部が対応し、その後数時間女子トイレに鍵をかけた。 出火当時、3か所全て施錠されておらず出入り自由となっていた。刀根山寮では、室内の本棚にあったトイレットペーパーから出火。テニスコートの女子トイレでもトイレットペーパーから出火しており、警察は放火の疑いとみて捜査中だ。

被害の甚大さ 学生の動揺
 2劇団サークルの共用部室では、鍵を数ヶ月前に取り替えた。新しい鍵は3本のみで、部員全員が自由に出入りできないため、施錠をしていなかった。被害は共用部室の入り口付近が燃え、人形や暗幕、舞台用のパンチ、衣装が損傷を受けるなど甚大で、11日正午から両部員らが集まり、部室の清掃、備品の洗浄を行った。使えなくなった備品も多く、それらは部室の前に積まれた。劇団ちゃうんかちゃわんの辻本梓さん(阪大・3年)は「自作の備品が使えなくなってしまった。許せない」と憤りをあらわにした。今後、部室は改修工事に着手される予定。
 刀根山寮の共用部は、月に1度開かれる運営委員会や、寮生が集まって談笑するなど、多目的に使用されていた。寮生らが気軽に利用できるよう開錠されていたが今回の不審火の被害にあった。寮生の尾崎智志さん(経・3年)は「あきれて物も言えない」とコメントした

迅速な大学の対応 警備強化も
 最初の火災の通報を受けてから学生部学生課職員が、警察の対応や劇団サークルへの事情説明など、夜通し対応した。一連の不審火に対して学生課職員は「不審火があったことは非常に残念なことだが、けが人だけはでなくてよかった」と話した。今後の安全対策としては「学生部としては早急に各サークル、部活動には鍵をかけるよう注意を喚起し、対応を検討していきたい」とした。
 火災から2日後の2月13日には安全衛生管理部から各部局に「不審火への注意について」と題した通知書を各部局に送り、不審火による火災に対する注意を喚起した。安全衛生管理部は、学内での巡回警備の実行、講習会による安全教育の実施など包括的に大学の安全を統制している組織で、通知書では、施錠管理を徹底することを含めた4項目の予防策を提示した。さらに巡回警備においては巡回する範囲を拡大し、警備体制の強化を図った。同部職員岩井智紀さんは「防犯カメラを設置するのが得策だが、お金との兼ね合いもあるので、パトロールの強化から警備体制の強化をしている。抑止策については今後検討していきたい」と話した。

問われる大学の安全 未然防止は可能か
 阪大豊中キャンパスで不審火が発生したのは今回が初めてではない。平成16年11月にはゴミ集積所で、平成17年3月には水泳部部室、ボランティアサークルの部室などを含む4件で発生し、約3年で計5件発生していた。不審火に限らず平成16年秋には学生が生協裏に止めていた自動車の窓ガラスが割られ、中にあった財布を盗まれるなど車上荒らしが2件あった。このような豊中キャンパスでの治安の悪さに対して学生部職員は「豊中キャンパスの場合、多方面から学生や地元住民の方がやってくるので、利便性を考えると出入り口が多いことは重要である。地元住民の方に大学の施設を利用してもらっているので閉鎖は厳しい。警備員の巡回回数、人数を増やすのも良いが、それでは大学の印象が大きく変わってしまう」と解決策に頭を抱える。防犯カメラの設置に関しては「防犯カメラをキャンパス全域に設置するとなると膨大な費用がかかる。警察からは設置をするよう促されているが、現在は各部局が独自に設置するという状況だ」としている。


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入試、全日程終了 志願者の増減に京大の影

 平成19年度入試前期日程の合格発表が3月7日に、後期日程は3月20日にどちらもホームページ上で行われ、計2519人の阪大生が誕生した。
 前期日程の志願者数は5127人で昨年と比較して458人減少した。後期日程の志願者数は4246人で昨年より572人増加した。昨年度と比較して志願者数が前期日程では減少し、後期日程では増加したことに対して入試課の佐々木さんは「京大が後期日程を廃止したので、前期は京大で受けて、後期は阪大で受けるという傾向が見られる」と分析している。
 合格発表は昨年に引き続きホームページ上のみであった。毎年合格発表では胴上げなどでその場を盛り上げていたアメフット部員は「掲示板があると思って大学に来られる方もいるのでじかにいる人を盛り上げたかった」と物足りなさを漏らした。ホームページでの合格発表について佐々木さんは「合格発表は年間行事として賑わっていたので非常に申し訳ないと感じているが、運営の効率化のために去年から無くしている」と話した。

後期、工学部化学で出題ミス


 3月12日に行われた入試後期日程において、工学部化学の問題で出題ミスがあり、阪大は当該設問を全員正解とした。
 出題ミスがあったのは、工学部化学の配点が5点の問題。有効数字3桁で解答せよと出題されたが、2桁までしか求められなかった。ここ5年間で出題ミスで当該設問を全員正解としたことはなかった。
 これに対し入試課は「最善の注意を払っていたが、受験生に迷惑をかけてしまった。今後、ミスがないように努めていきたい」と陳謝した。


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カメラ26台設置 基礎工、盤石な警備体制敷く

 基礎工学部での防犯カメラ計26台の設置工事が2月9日に完了した。防犯カメラは死角ができないよう建物1階の外部全域に配置された。
 基礎工学部は頻繁に窓ガラスが割られるなど窃盗行為とみられる被害にあっていた。昨年7月からでも4件の器物損壊の被害に合った。建物内に現金を置かないよう対策をとっていたため、いずれも現金などは盗まれていないが、今後の被害の深刻化を懸念し防犯カメラの設置に至った。同学部庶務係職員は「カメラを設置すれば抑止効果も期待できる。今後も暗証番号や磁気カードの導入などを検討していきたい」と警備体制の強化に余念は無い。防犯カメラの設置は理学部に次ぐ。


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一堂に帰す、思い出と作品 DHプロジェクト、展示会開催

 阪大を再発見するという試みの基進められたDATA HANDAIプロジェクト(DHプロジェクト)。コミュニケーションデザインセンター(CSCD)の教員、学生らが05年から協力し取り組んできた同プロジェクトの集大成ともいえる展示会「DATA HANDAI EXPOSITION’07」が2月22日、メディアテーク(基礎工学部E棟)で開かれた。
 「阪大を再発見する」。これほど簡潔で実体のない一文があるだろうか。そもそも大学はそこに存在し、発見する対象であり得ないはずだ。だが、あえて阪大というコミュニティに疑問を投げかけ、何かを再発見しようとするのがDHプロジェクトだ。具体的には、阪大に関する様々な情報を集め、それをポストカードなどに趣向をこらして変換し、学生が阪大を見る風景を変えようとするもの。例えば「豊中キャンパスの敷地面積はバチカン市国と同じ」などの情報がポストカードに載っている。そしてDHプロジェクトが発足した05年10月から製作された作品計24点が今回一堂に会した。
 展示会を開催するに至ったのは「中心になって活動してきた4回生が多く引退するので、活動結果をまとめるため」とDHプロジェクトメンバーの小林仁さん(人科・元4年)は話す。作品はDHプロジェクトの活動の歴史を辿れるよう順々に展示された。DHプロジェクトメンバーは06年3月に阪急梅田駅ビックマン前で行われたトークイベント「cafe BATLLE大阪まちに出る」で使用されたセット、椅子、ポスターから、07年に入ってから完成した「阪大で1度に髪を切ることができる人数は11人」など1から13までの数字にちなんだ情報が掲載されたハンダイトランプに至るまで来場者に解説していた。「ほとんどの作品を2、3週間かけて作ったのでどれも思い出深い」と小林さんは活動を振り返る。来場した保科文さん(文・4年)は「阪大の魅力を再発見して、細部まで作りこまれている」と感嘆した。
 DHプロジェクトの活動を通して「面白い情報を取得しようと意識して阪大を歩いてみたら新しい発見があった」と小林さん。酒井裕子さん(文・4年)は「一人一人自分の分野で活躍しているCSCDの教員さんと出会えて刺激を受けた」と話す。それぞれが密接に阪大と、メンバーと関わりあい、新たな情報を配信し続けたDHプロジェクト。今後の活動は後輩へと引き継がれていくがメンバーの心の風景が変わったことは間違いないだろう。


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統合による影響が明らかに 統合説明会開催 阪大では初

 「大阪外国語大学との統合に関する説明会」が3月16日、医学部講義棟と法・経済学部講義棟で行われた。これまでに両大学で合意された事柄が説明された。
 大阪外大との統合を今年10月に控え、阪大でも統合に関する説明会が実施された。大阪外大ではすでに3度説明会が行われているが、阪大ではこのような説明会は初。その理由について阪大総務部総務課長の奥野さんは「(説明会をしてほしいという)要望がなかった」と話す。このようなところに阪大生と外大生との統合に対する意識の違いがみてとれる。
 説明会では新しく設置される外国語学部と法学部国際公共政策学科、連絡バスに関する説明などがなされた。外国語学部は現大阪外大にある外国語学部を再編し、阪大に設置される。外国語学部では25の専攻語を中心として、世界の各地域の言語とその文化についての教育を行う。新設される法学部国際公共政策学科では複数の社会科学分野の基礎を習得し、社会の法・政治・経済問題へそれを応用できる人材を育成するという。大阪外大にはなかった学科だが「大阪外大の教員と阪大の教員とを組み合わせることにより新設できる学科」と奥野さんは話す。
 統合により連絡バスも影響を受ける。大阪外大の箕面キャンパスが新しく加わるため、ダイヤの変更が予想される。しかし、バスが豊中〜吹田と豊中〜吹田〜箕面の2系統になるとしか決まっておらず、具体的なダイヤはまだ検討中だという。
 「次回の説明会については今のところ何も決まっていないが要望、必要があれば開催する」と奥野さん。阪大では引き続きHPなどで情報を提供していくという。


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語らうカフェ開店 CSCD、学内で議論の場提供

 基礎工学部J棟1階で4月23日から5日間にわたり、コミュニケーションデザインセンター(CSCD)が主催するオレンジカフェが開かれる。
 オレンジカフェはあるテーマに基づき、参加者同士が自由に議論する場だ。テーマはCSCDで進めるプロジェクトに関連し、災害、哲学、街づくりなど様々だ。哲学では「ギャグ漫画からみる笑い」がテーマで堅苦しくなく気軽に参加できるのが特徴。企画するCSCD本間直樹助教授は「これまでばらばらで開いていたのを一か所にして交流の場としたい。考えたい人に考える場、話す場を提供するのは重要なこと」と開催に至る経緯を話す。時間は午後6時30分からの2時間。27日以降も毎週水曜日に開催される。


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産学連携に、公開実験も 阪大が梅田にオープンラボ開設を計画

 JR大阪駅の北にある梅田北ヤードに阪大が「阪大IRT」というオープンラボの開設を計画している。新しいロボット研究の拠点として平成23年4月に完成予定。
 阪大工学部の浅田稔教授によると、「阪大IRT(Information and Robot Technology)」は梅田北ヤードに新しく造られるロボシティコアという施設の中で開設されるオープンラボだという。「阪大IRT」では企業と連携した研究を中心としたロボット開発の中で、身近なロボットの社会的認知の向上のため、公開実験も実施する。浅田教授は「まだ詳細は決まっていないが、阪大だけではなく、他大学からの参画も歓迎ということにしたい。(阪大の)学生はもちろん関わることができる」と答えた。


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