2006年11月の記事

転がるねつ造問題 対応の矢は真相を射抜くか

 一般紙でも大きく報じられた生命機能研究科、杉野明雄教授(62)の論文ねつ造問題。問題が発覚したのは8月上旬。その後9月後半に至るまで調査が進められ、調査結果が公表された。だが10月、杉野教授による不服審査申し立てを受け、さらに大学レベルで再調査することが決定した。一筋縄ではいかない論文ねつ造問題を、年月順にひも解いていく。
8月 不審な論文投稿 動き出す委員会
 事は8月7日に端を発する。生命機能科研究長に対して、不正行為の疑いのある論文がある、との申し立てがあった。同研究科の杉野明雄教授(62)が責任著者として投稿した2本の論文が、「杉野教授によりねつ造、改ざんされたデータが使用されている」と指摘された。
 8月8日、それと時期を同じくして、文部科学省により新しく、研究活動の不正行為に関するガイドラインが打ち立てられた。このガイドラインは、不正行為(特にねつ造、改ざん、盗用)が指摘されたときの対応体制と、不正行為を行った者に対して所要の措置を整備するもの。翌日、生命機能研究科の教授を中心に研究公正委員会が構成され、新ガイドラインにのっとり、問題の2論文についての調査が始まった。
 問題の2本の論文は、酵母菌を使ってDNA複製に関わる酵素の働きを調べたもの。米国の生化学専門誌「ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー」の7月12日の電子版と同28日発行の雑誌に掲載された。第1の論文は、共著者に最終原稿を示すことなく杉野教授により投稿されていた。電子版の公表により、共著者らは掲載データに多くの問題点があることを発見、杉野教授に論文撤回を要請し、8月2日に杉野教授名で取り下げられた。第2の論文も、共著者による最終原稿確認がなされないまま杉野教授が投稿。共著者は、杉野教授によるねつ造データが用いられている可能性を指摘した。

9月 調査結果公開 単独で論文ねつ造
 9月22日、研究公正委員会は、約50日間に渡り進めた調査結果をホームページ上で公開した。同委員会は2論文とも、杉野教授が単独でデータのねつ造を行い、共著者らは一切関わっていないと結論づけた。「共著者たちの名誉と将来を甚だしく傷つけた」、「模範たるべき教授がこのような行為を行った責任は重たい」とし、杉野教授に対する処分を決定したが、処分内容は非公開にとどまった。
 ホームページでの報告書公開を受け、同研究科の院生は「科学は信用社会で成り立っている。ねつ造するということは、科学の根幹から間違っている」、「生命機能研究科が信用を失うのは問題だ。真面目にしている人がばかを見るのはおかしい」と憤りをあらわにした。生命機能研究科全体の評価が落ちれば、彼らの直接の将来に響いてくる。もはや杉野教授個人の問題ではない。
 9月1日には研究室で共著者の一人である助手が自殺する事件が発生。助手の自殺と論文ねつ造問題の関係性についてはホームページ上では触れられていない。けれど、他の共著者の動揺を懸念し、同研究科事務長の岩川さんは「杉野研の研究チームの院生は、保健センターの学生相談室で、カウンセラーによるメディカルチェックを受けてもらった」と話す。強制的に受けてもらう方が、院生自身が「悩みはあるが相談しにくい」と感じている場合には得策であるという。また、杉野研の院生は所属を変更し、「教育を受ける立場の院生は表には出していない」と岩川さんが言うように、院生に対する保護は十分に行われている。

10月 不服申し立ても新たな疑惑浮上
 杉野教授は、研究公正委員会が決定した処分に対して、不服審査申し立てを行った。不服審査申し立ては、杉野教授から宮原総長に、同委員会が処分を決定してから2週間以内に行われた。これに対して岩川さんは「生命機能研究科が決定した処分は重たい処分。不服申し立てはあるだろうなと思っていた」と話す。これを受けて10月24日、大学レベルで構成される不服審査委員会が設けられた。不服審査委員会は12月中旬までの約60日間で、さらなる調査を遂行する。最終的には、大阪大学教育研究評議会が杉野教授の処分の決定を行う予定だ。
 一方で、杉野教授により02年度に投稿された2つの論文についても新たにねつ造疑惑が浮上。この2論文に対する不正行為の調査が開始された。
 この2論文でもデータのねつ造・改ざんが認められれば、杉野教授はデータのねつ造・改ざんを常習していた可能性が極めて高くなる。そうなれば、杉野教授が行った不服審査申し立ての信ぴょう性が低くなるのは必至。申し立てにより、処分内容が軽減されるのか、はたまた、論文ねつ造の常習性が確認されるのが先か。いずれにせよ、答えは12月中旬に明らかになる。
迅速な対応 独自の対策も講ずる
 今回の一連の論文ねつ造問題には、文部科学省、阪大、各々によって打ち立てられたガイドラインにのっとり、生命機能研究科が迅速に対応してきた。このガイドラインが整えられた背景には、以前の下村伊一郎教授の論文ねつ造問題があると岩川さんはいう。この問題は昨年5月に、医学系研究科のグループが発表した論文のねつ造が発覚したというもの。下村教授の場合、「調査報告書が公開されず、下村教授自身どんな理由で処分が下されたのかわからなかったのでは」と岩川さん。
 また、下村教授が行った不服審査申し立ても本来なら総長とその関係者のみが詳細を把握できるはずであったが、各部局にも情報が出まわった。 今回そのような過去の問題点を改善して生命機能研究科は対応。さらに、学生から教員に至るまでの研究倫理教育の強化など、独自の対応策を講ずることを決定した。


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飛躍する博物館 ミュージアムカフェオープン

修学館史料準備館でミュージアムカフェ「坂(つつみ)」が来年8月にオープンする。修学館は今年12月から全面改修工事となる。
 ミュージアムカフェ。言葉の響きだけで知的好奇心をくすぐられはしないだろうか。もちろんただのカフェではない。阪大所蔵の研究資料が展示される中で、お茶することができるカフェだ。さらに、「吹田キャンパスにある『匠』以上に洗練されたデザインになる」と博物館館長の江口さん。まさに現代と古代が融合した空間となる。ゆっくりと展示を楽しむもよし。友人と談笑するもよし。今から様々な用途が考えられる。
 「学生さんに、阪大の歴史を知ってもらって、愛校心を持ってもらいたい」という江口さんの思いが、今回のカフェ設立には込められている。修学館は、石橋駅から阪大に向かうと想定した場合、阪大坂の最初の曲がり角にある。新しく整備された阪大坂。そしてその手前にたたずむスタイリッシュな修学館。毎日の通学が楽しみになる日はもうすぐだ。


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学生も討議開始 統合問題、歩み寄りなるか

 大阪大学文化会(文化会)、大阪外国語大学文化部連絡協議会(文連協)の話し合いが10月21日豊中キャンパスで行われた。

 参加者は両委員会の委員長と会計。阪大・外大統合後の文化系サークルの活動について協議した。
 話し合いの争点となったのは、阪大・外大統合後、活動内容が似通った両大学の公認サークルは、統合するのかどうか。文化会、文連協自体は統合するのかどうか。
 前者に対しては、12月に阪大で開催される定期総会後に、対象サークル同士の協議の場を設けることで一致。文化会は文連協に、活動内容が類似するサークル同士が、統合しないと決定した場合でも、大学から公認されるのは1分野につき1団体と通知。定期総会以降、本格的に議論するとした。
 後者に対して、文化会は文化会、文連協の統合を強く希望。だが、文連協は「外大で、独自で活動するサークルが多くなる場合、何らかの組織が必要になるかもしれない」とし、現段階では「保留」に踏みとどまった。
 今回の話し合いでは、新たに議論すべき点も多く浮上した。特に大きな問題とされたのが財政管理について。外大は、毎年の新入生、同窓会からの集金により財源を得る。そのいくらかが文連協に配布され、さらに、文連協から各公認サークルに分配される仕組みだ。阪大では文化会の歴史が浅いこともあり、そのようなシステムはない。統合後の財政管理はどうなるのか。外大のシステムを採用するとなると、阪大自体の運営に関わる大きな改革が必要となる。
 また、統合に向けての大学と学生との連携にも相違がある。阪大では、体育会、文化会、学園祭実行委員会の委員長と教授らで構成される委員会がある。そこで、大学側と学生の意見が交換されるが、外大では、大学側と学生が協議する場はない。一方、外大では10月26日に学生に向けて、統合に関する説明会が開催されたが、阪大では「学生に関わることは掲示板、ホームページで公開している」としている。阪大と外大の学生同士がいよいよ動き出したが、まだまだ問題は山積みだ。


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豊中キャンパスで初の特別展 「みる科学」をひもとく

 大阪大学総合学術博物館第1回特別展「みる科学」の歴史が、10月30日から豊中キャンパスのイ号館1階で開催されている。

 特別展は2部構成で、ともに研究活動の原点ともいえる「みる」行為に関連する展示内容だ。
 1部のメインとされるのは、阪大と縁が深い懐徳堂で生まれ育った中井履軒。彼が取り組んだ自然科学の研究に関する資料が展示されている。天体図、解剖図、顕微鏡など、中井履軒がいかに「みる」ことに特化していたかがわかるだろう。
 2部では、国産初の電子顕微鏡に始まり、最新の超高圧電子顕微鏡に至るまで多種多様な顕微鏡が展示されている。顕微鏡の発展を、年代を追って学ぶことができる。
 このように一つのテーマに基づき、阪大が所蔵する研究資料がキャンパス内で展示されるのは初めて。それについて江口さんは「阪大が持っている貴重な資料、及び研究成果を紹介する」ことが目的であると話す。特別展は11月24日まで開催される。


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始動、滞りなく Web履修登録の感触は

 学務情報システムKOANを利用した、専門教育科目のWeb履修登録期間が終了した。些細な問題が生じるも、大きなトラブルはなかった。
 10月10日から20日までの登録期間のうち、初日とその翌日に、一時的にKOANにアクセスできなくなるという問題が生じた。しかし、その原因について「アクセス数が多い昼の時間帯後に行った事務作業が影響した。システム自体に問題はなかった」と情報基盤科の森川さんは話す。実際、数分後にアクセス可能な状態に回復した。
 17日には、サイバーメディアセンターの端末から6時間アクセス不能となったが、「KOAN自身のトラブルではなく、ネットワーク上のトラブルであった。学生さんには、サイバー以外の端末から登録してもらった」とこちらもうまく対応したようだ。
 登録期間を終え「一つ山を越えた。けれど今後の新たな機能のリリースを考えると、それは低い山に過ぎない。ほっとしたが、これからだ」と話す森川さん。今後大学側は、さらに細心の配慮が必要となる成績情報掲載などの大きな山を越えなければならない。追い風を起こすために学生ができることは、早くKOANに馴れることであろう。


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声と心が響きあう 宙でアカペラライブ

 アカペラサークルinspiritualvoicesによるアカペラライブが、10月13日、カフェ&レストラン「宙(ソラ)」で行われた。ソラでサークルなどによるライブが行われるのは初めてのこと。一般のお客さんだけでなく学生も来場し、両者ともにいつもと違うソラの雰囲気を楽しんだ。

 入ってすぐの、2面のスペースがライブ会場となった。ライブ前、奥に構えられたステージを囲うように、半円形に椅子が並べられ、その後ろで物々しい機材が鎮座していた。そこにある、椅子、照明、におい、どれもがいつもと変わりない物なのだが、雰囲気だけはいつもと違う様相を呈していた。食堂のソラでありながらライブ会場のソラでもあるのだ。開演10分前には一般の方も集まり出し、無料で配給されたコーヒーを飲みながら、ライブの開演を待った。当日イベントを知ったという3人組の女性は「若い人がやるのは、健全な感じで楽しみです」と期待を膨らませた。
 ライブが開始されたのは午後6時半。一組目はchicken to bird。1回生3人、2回生3人による男バンド。アカペラ独特の柔らかい声で、軽快なリズムを刻みながら歌う。楽しげに体を揺らす、躍動感溢れるパフォーマンスに触発されたのか、どこからともなく始まった手拍子がお客さん全体に広がった。会場は食堂のソラではなく、ライブ会場のソラと成り果てていた。2曲目のpretty womanが終わると盛大な拍手が湧き上がった。
 2組目のALL I Needはしっとりとバラードを決め3組目の凛音につないだ。凛音は今回のライブ唯一の女性がメインボーカルのバンド。完成度の高い4曲のオリジナル作品を表現力のある歌声で奏でた。途中でマイクが故障するというアクシデントに見舞われたが、そこからが彼らの真骨頂。普段はマイクなしで練習を行っている彼らは、ここぞとばかりに地声で力強く熱唱した。ラストは質実剛健ズ。落ち着きがあり、熟成された歌声を披露した。
 ライブ終了後、イベントの企画、運営をしたアカペラサークルの杉森さんは「こんなに多くの人に来ていただいてテンションが上がりました。一人でも多くの方にアカペラを聞いてもらってなじみ深いものにしたい」と話す。夫婦で来場したという女性の方は「楽しかったです。アカペラは楽器演奏にはないよさがある。若くなった気分でした」と十分満足した様子だ。
 「心のつながりが学内外に広がった」と学生部の新谷さん。今回のイベントは阪大の理念である「地域に生き、世界に伸びる」に基づき学生部もバックアップ。イベントの告知に協力した。この理念は、学生が地域の方への感謝を具体的な行動で示し、地域に生きていく精神をより高めようとするもの。大学が学生を支援し、学生が一般の方にアカペラを披露した今回のイベントは、その理念が見事具体的な形となった。


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御堂筋に響く学生の音色

 今の御堂筋の一般的なイメージはどういうものだろうか。少なくとも学生の色はないはずだ。しかし、10月7日、8日にあえてその御堂筋で学生による音楽の祭典が行われた。それが御堂筋学生音楽祭である。
 御堂筋学生音楽祭のコンセプトは「ガクセイの街 御堂筋」の復活。今年が初開催のこの音楽祭は御堂筋に学生の力を示すべく出演者も実行委員会も学生で構成され、学生の学生による音楽祭となった。音楽のジャンルはロック、ジャズ、アカペラ、クラシックなどなんでもあり。阪大、関大など合わせて5つの大学の学生が参加し、御堂筋で自分たちの音楽を奏でた。
 「楽しかった。すごく緊張した」と話すのはThe New Wave Jazz Orchestraの三尾さん。この音楽祭については「最初にしては合格」とやや辛口の意見。この日、同じ場所で演奏したhikalu。のメンバー達は「画期的。すごくいいことだと思う」と学生主体の音楽祭を評価した。
 一方、観客の評価はというと「偶然入ったけど、楽しめた」「完成度がすごく高い」と満足している模様。学生による運営、初開催など不安要素はあったが、見事に成功を収めたといっていいだろう。
 この音楽祭でどのくらい学生の力を見せられたのかはわからない。しかし、今回の成功で少しは前に進むことができただろう。「ガクセイの街 御堂筋」の復活はあまり遠い先の話ではないかもしれない。


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就活は自分探し 就活セミナー開催

 大学生協主催のキャリア支援イベント「プロの仕事研究カンファレンス」が10月7日に豊中キャンパス、13日に吹田キャンパスで開催された。両会場キャンパスとも500人以上の阪大生が来場し、これから始まる就活の足場を固めた。
 就活を始めるといっても、「何から始めたらいいのか分からない。自分が何をしたらいいかも分からない」と浮き足立つ学生も多いはずだ。そのような学生でも気軽に足を運ぶことができたのが今回の「プロの仕事研究カンファレンス」だ。ロケーションは立ち寄り易いキャンパス内という好条件。また、講演企業のほとんどの方が阪大のOB、OGさんであったため、参加した学生は将来の自分を訪れた気分だったのではないだろうか。
 カンファレンス会場では数社がパワーポイントを駆使して、働くことの魅力について力説。フリーステージ会場では20を超える企業が講演エリアを設け、参加者にむけて企業の説明や、就活のアドバイスを送った。
 「学生さんと同じ大学のOB、OGさんだから、親近感を持ってもらえる」と話すのは運営協力としてイベントに携わったエン・ジャパン株式会社の入江さん。カンファレンス会場では参加した学生から「給料はいくらですか?」といった他の就活セミナーでは耳にしないような質問がなされるほど、リラックスした雰囲気であった。
 一方、フリーステージ会場では終始ガイドブック片手に右往左往する学生でごった返した。より多くの企業の説明を聴こうと参加者も大忙しの様子だった。参加した工学部3年生の学生は「想像していたよりは気楽に回れた。就活を始める良いきっかけになった」と満足の感想を述べた。同じ大学の先輩、後輩という単なる偶然と言うこともできる関係。しかし、単なる偶然と言うには安易過ぎるほど話し手、聞き手、両者の真剣な姿勢が伝わった。
 そんな学生を見つめる入江さん、大学生協の十川さんは、口を合わせたように「いろんな業界を見て、自分を見つけてほしい。大企業であることや知名度を優先せず、やりがいや興味を持てる仕事に就いてほしい」という。  これから生協が主体となり、11月、12月にも引き続きキャリア支援イベントが開催される。学生は今回のセミナーで順調なスタートを切れたが、入江さん、十川さんの意見をくみ取るなら、自分探しはまだ始まったばかりだ。


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どんなんかな?阪大工学部 教授、学生らがラジオで夢を配信

 朝日放送ラジオ(1008kHz)「どんなんかな?阪大工学部」が10月から放送開始された。高野あさおさん、三谷昌登さんの二方が司会を務める。ゲストは大学院工学研究科の教授や学生など工学部に縁のある人達。放送時間は毎週月曜日、午後9時からの30分間。研究について、夢について、時には恋愛について語り合う。
 4組のゲストが、10月14日に朝日放送ラジオ本社で収録に臨んだ。大学の、しかもその中の1学部がラジオ放送を行うのはごく稀だ。今回のラジオ放送の立案者である河崎教授は「阪大のブランド、イメージを上げるため、理系離れを防ぐために、受験勉強する高校生、またその親御さんにも聞いて欲しい」という。
 ではイメージアップを図るための工学部の魅力とは。その答えがこのラジオにある。
 夢。その一言であろう。ロボット研究の最前線に立つ同研究科、浅田稔教授は「2050年までにFIFAの人間のチャンピオンチームに勝利する11体のヒューマノイドチームを実現する」のが夢だという。また、液晶の研究をしている尾崎雅則教授は「メモ用紙大の液晶にスイッチを入れるとパソコンになったりすることを夢見ている」と話す。現在の生活レベルでは想像がつかないような夢の実現を目指すのが、工学部の魅力である。司会を務める高野あさおさんは収録後「工学部は夢を形にするとこだと感じた」という。
 また、工学部に女性を増やしたいという河崎さんの意向により、女学生も収録に参加。工学研究科生命先端工学専攻の中嶋祥子さん、平野みきさんがありのまま大学生活を話した。将来の夢は「ママさん研究者になりたい」と平野さん。中嶋さんは「外科手術で治らないような病気を治す薬を作りたい」という。収録後女の子に阪大工学部のいいイメージを持ってもらいたいという平野さんは「実際自分がいるから感じてないけど、最先端の研究をやっていることを知って欲しい」と話した。


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