冬休みが明けて、学部3年生修士1年生は本格的に就活を始める。数年前から大学は学生に対する就職支援に力を入れ始めている。さらに学生団体がキャリア形成に関するイベントを主催することも多い。大学で徐々に盛り上がりを見せるキャリア支援事情を阪大POSTが紹介する。
就活に不安はないか?

仮に興味を抱く企業が企業セミナーに招かれていなくとも心配ない。キャリア支援室には、卒業生の就職先が掲載されている「企業から送られてきたOB・OG名簿」がある。学生証を提示することで自由に名簿を閲覧することが可能だ。さらに、個人的にアポイントを取り、実際に卒業生に会うこともできる。
しかし、いくら入念に就活の準備をしたとしても、大きな壁にぶつかるかもしれない。その時に学生の手助けとなるのが就職相談室だ。豊中の学生センターでは月、火、木、吹田の学生センターでは水、金のいずれも13時〜17時の時間帯に担当の川村さんが在室し、就活に関する相談に乗る。中でも多い相談は、「エントリーシートの書き方がわからない」、「面接がうまくいかない」だと川村さんはいう。それに対して、エントリーシートの添削を行い、面接に対するアドバイスを送る。「就活は熱意が伝わるかどうか。自分のことばかり言う人が多いが相手の企業を研究して、自分が入りたい理由を述べるべき」と川村さん。就活に悩む学生は一度就職相談室で川村さんの的確な意見を聞いてみてはいかがだろうか。
キャリアを考えてみないか?

Azは大学院生約25人が、ビジネススキルの向上とともに、「キャリアを考える」団体だ。約15社の阪大発ベンチャー企業とのネットワークを生かし、ベンチャー企業へのインターン、月1回の勉強会などを行う。インターンでは事業の一端を担えることもベンチャー企業ならではの特徴だ。
さらに、学生が参加可能なイベントも開催する。12月16日には、吹田キャンパス銀杏会館で、キャリアセミナー「10年後のキャリア〜大企業VSベンチャー企業〜」を開催。大企業とベンチャー企業で働く計4人の講演者が自社についての講演、パネルディスカッションを繰り広げた。
Azの山根正明(工学研究科・修士2年)代表は「ベンチャー企業、文系の業界、いろんなことを見て進路を決めて欲しい」という。山根さんは「特に理系の学生は何も考えずに大学院に進学すること」に違和感を感じ、イベントなどで様々な業界を学生に紹介することも重要な目的としている。
Azが主催するイベントに行くもよし、Azに加入するもよし。「キャリアを考える」ための好条件がAzには揃っている。
阪大生にゴールはあるか?
阪大POSTでは阪大生に対し、「自分の将来のゴールを決めて、その過程を計画立てていますか?」というアンケートを実施。(1)「ゴールを決めていない」。(2)「ゴールは決めているが、書き留めていない」。(3)「ゴールを決めて、書き留めている」の中から50人に回答してもらった。
ハーバード大学の研究で(3)を選んだ人は(1)を選んだ人と比べて、最終的に年収が約11倍になるという結果が出ている。アンケート結果を見ると、72%と(1)が大多数で(3)を選んだ人はわずか4%だ。明確なキャリアを計画する学生は数少ない。阪大に入れば将来安心という風潮があるのだろうか。 【07年1月 阪大POST】









