写真部
写真は「個性がでるもの」

写真部全体の活動としては、完成させた写真を評価し合う月に1回の月例会、春と秋の学内展、夏と冬の学外展での写真の展示である。基本的には個人での撮影活動がウエートを占める。普段の部員らは、街中、電車の中、海外といたるところで自身の感性に響く場面を撮影する。「面白くなっている部分を切り取る。宝探しみたい」と部長の宇高文さん(人科・3年)は撮影活動を表現し、「晴れの日にできる影が好き」だという。部員によって、目指すところは「暗い所からパッと光が浮かび上がるシーン」、「写真っぽくない写真」と千差万別で、写真には「個性が出るもの」と部員らは口を揃えて言う。
撮影した写真を簡単に現像して終わりではない。「撮ること以上に重要なのが焼き」と宇高さんは言う。「やりたいときに一気に。2、3時間。ひどいときは7、8時間試行錯誤」して部室にある暗室にこもりっきりになる。写真の濃淡を調整する焼きでは、0.2秒で出来映えが変わる。独自の世界観に近づけるために、妥協は許さず悪戦苦闘する。
そして長い過程を経て完成した写真が披露されるのが月に1回の月例会だ。講義室の机の上に、各部員の写真が並べられ、写真に対する感想や アドバイスを言い合う。月例会では全員が真剣で、独特の張つめた雰囲気がある。「特殊技法も迫力があって、面白いけれど、きちっとした写真も撮って欲しい」など、緊迫した教室で他の部員への助言が送られる。「撮るのはいいが、この場に出すとなると写真を選んでしまう」と松田さん(工・3年)。この場で、部員らの作品は叩き台であり、一度他人の評価にさらされることにより、さらに芸術的な作品に近づいていくのだろう。
現在部員らは1月18日から5日間、心斎橋で開催される学外展に向けて創作活動を続けている。手作りでの面白さを追求し続けるからこそ、表現し得る世界がある。写真を媒体として、表現された彼ら独自の世界を、部員らの作品に対する努力に思いを馳せながら鑑賞してみてはいかがだろうか。【07年1月 阪大POST】









