不屈の精神を持つ弁護士

「なりたいと思うか、なれるかどうかは別」

【山口昌之さん】
1980年8月20日生まれ。大阪教育大学教育学部付属高等学校平野校舎出身。平成17年弁護士登録。平成17年度法学部卒。現在、なにわ共同法律事務所勤務。

 「2年の秋までほとんど大学には行ってなかったですね」と笑いながら山口さんは話す。大学入学後、山口さんはバイトとバスケに明け暮れた。その理由は「法律の勉強をしに大学に行ったのに、授業は一般教養ばかりで面白くなかったから」。
 弁護士を目指し始めたのは高校時代から。弁護士である親の影響と「昔から大きい問題でも小さい問題でも困っている人を助けるのが喜びだったから」と山口さんは話す。
 「授業に出ないことに危機感はなかった」。山口さんは遊びでもなく、学生気分でもなく、働くことにやりがいを感じ毎日のように仕事をこなした。長期休暇にはイタリア、タイとバイトで稼いだ金で旅行した。そのまま2年と半年の歳月が過ぎたが、「司法試験の勉強を始めるため」山口さんは重い腰を上げた。
 「なれるかどうかと、なりたいと思うかは別。死ぬほどやって無理なら諦める」。充電期間を終えた山口さんは「高校受験とは比べほどにならないほど」、「死ぬほど」、勉強した。毎日図書館と自宅を往復し、司法試験に関係する授業には必ず出席した。「一度決めたら、やりとげる。それ以外はない」と自分に言い聞かせ続けた。そして勉強を始めて2年。2回目の司法試験で見事合格。
 現在はなにわ共同法律事務所に勤務し始めて2年目。実際の弁護士の仕事は想像を絶するほどに過酷だった。「夜眠れなくなったのは、人生で初めてでしたね、人の人生がかかっているわけですから」とその苦労を語る。「やりがいを感じることは本当にごく稀ですね。多くは悩んでばっかり。この仕事についてよかったかどうかはまだ分からない」。
 けれど山口さんの信念は揺るがない。「諦めるのは簡単だけど、3年ぐらい頑張ってみたら何か見えてくるのではないか。今は踏ん張りどころ」。山口さんの強さを垣間見た。
 今後は「正当な理由で公正に判断されるような弁護ができる『力のある弁護士』」を目指す。【07年4月 阪大POST】

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