寮のインターネット導入問題
阪大「現時点では検討中」
箕面キャンパスの学生寮「向陽寮」、「もみじ寮」の各個室にインターネット設備を導入する運動が寮自治会を中心に今年6月上旬から行われている。寮自治会は6月下旬に向陽寮、もみじ寮の寮生を対象にアンケートを実施。その結果、多数の寮生がインターネットの必要性を感じていることが判明した。寮自治会は8月1日付で大学に「向陽寮、もみじ寮インターネット導入提案書」を提出。9月28日現在、大学と業者の間で光ファイバ引き込み経路に関して実現可能かどうか話し合いが行われている。現時点では、向陽寮、もみじ寮および外国人留学生用の国際学生寄宿舎にはパソコンを使ってインターネットを利用する設備がなく、情報検索やメールのやりとり以外にも、レポート作成や就職活動といった生活全般に影響を及ぼしている。大学側は本紙の取材に対し「現時点で(インターネットの導入が)可能かどうかは調査、検討中」と明言を避けた。
【10月9日 大阪大学POST=UNN】

【写真】無線LANに接続しインターネットを利用する学生たち(9月30日・B棟前にて 撮影=松本航)
今年6月上旬に向陽、もみじ両寮長宛に業者からインターネット設備導入の案内が送られ、寮生の中から導入を望む声が高まった。案内を送った業者は大学学生寮を中心にブロードバンドサービスを提供している。関西では神戸大や同志社などの寮を手がけている。この業者から寮自治会への提案書では
・光ファイバケーブル引き込み工事費は業者負担
・契約は寮生ひとりひとりとの個人契約
・寮生の負担は入会金4200円、月額2980円
などが提案された。この提案書を受け寮自治会は6月下旬に向陽寮、もみじ寮の寮生を対象にインターネット導入および業者の提案への賛否を問うアンケートを実施した。その結果、ほぼ全ての寮生がインターネットの導入を望んでおり、業者の提案に賛同した。
寮生の賛同を受け寮自治会は7月4日、業者に向陽寮、もみじ寮の調査を依頼。「1棟につき1週間程度の工事期間が必要」との回答を得た。8月1日には寮のネット環境の現状、業者のインターネットサービスの概要、寮生の要望などを書いた「向陽寮、もみじ寮インターネット導入提案書」を大学側に提出。大学側に前向きな検討を求めた。
業者は9月8日、大学側に光ファイバ引き込み経路を2種類提案。現在、大学側と話し合いを進めている。業者からの提案は
1・学外から向陽寮脇の集会室まで通っている既存の配管ルートを利用し光ファイバを引き込む
2・現在、北門付近に建設中の電柱の完成を待ち、その電柱から大学敷地内に光ファイバを引き込む
第1案は配管内に空きスペースがあるか不明だが、容易に光ファイバを引き込むことが可能。第2案は配管内の空きスペースを利用する必要はないが、電柱の完成時期が未定なため工事開始時期が未定という大きなデメリットがある。そのため業者は第1案を強く要望し、大学側と話し合いを進めている。本紙の取材に対し大学側は「現在、業者との話し合いの最中であり、可能か不可能かは未定」と回答した。寮自治会は大学、業者間の話し合いの決定を待ち、今後の方針を決める。
1年次からもみじ寮に寄宿している学生は「(今は)宿題のために、友達の家に行くこともある。無線LANのためにキャンパス内をパソコンを持って移動するのは面倒」と話した。
本格的な就活シーズンをひかえ、寮生の中でインターネットの重要性、導入を望む声は高まっている。大学側の迅速な対応が求められている。 【松本航】










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