いちょう祭閉幕 学生ら雨にも負けず本領発揮

午後からは天候も回復、活気づいたメインストリート(5月1日・豊中キャンパスメインストリート、撮影=中村翔)
雨が降り出したのは、前日の夜中から。大阪大学中央実行委員会のステージ担当者らはステージに屋根を張り、機材がぬれないように夜通し見張った。その甲斐もあり、当日のステージ企画は予定通り進められたが、雨の影響でメインストリートの人影はまばら。食べ物を売る学生らの声がむなしく響いていた。中央実行委員会の委員長の吉田友佑さん(工・3年)は「ステージがぬれないように頑張ってくれたが、雨が残念だ」と落胆した。しかし、お笑いライブが終わった午後2時ごろから天気が回復。ジャグリングサークルの野外パフォーマンスも始まり、メインストリートは徐々に賑わいを見せた。そして、いちょう祭を締めくくる午後5時からの軽音ROCK野外ステージでは、披露されるパフォーマンスの激しさに触発され、観客らはモッシュを開始。会場は午前中の雨が嘘のような熱気に包まれ、いちょう祭は閉幕した。
マレーシアからの留学生のペンさん(工・1年)は友人と2日間いちょう祭を訪れ、模擬店やステージを楽しんだ。ペンさんは「人が多くて、それだけで楽しかった。模擬店の食べ物もおいしかった」と満足げに話す。吉田さんは「雨はあったが、それ以外はうまくいった。学生さんが大いに盛り上がってくれてうれしい」と安堵した様子。天候に左右されるかと思われた第2日目であったが、学生の力は底知れなかった。
人権哲学研究会 1ミリでも平和な世界へ 展示会開催

国連の説明をする人権哲学研究会部員(5月1日・共通教育A101、撮影=中村翔)
「国連はアパルトヘイトの解決へ向けて世界を牽引するなどの実績がある。でも1997年の国連の予算はニューヨーク市の予算の4%しかありません」。人権哲学研究会の小林信之さん(文・2)が説明する。国連は世界の平和を維持する組織だが、あまりにも予算が少なすぎるという。それでは十分な活動ができるはずがない。小林さんによると多くの人は本当の国連よりも大きい国連をイメージしているという。「国連は大事な組織だけど、あまり現実を知られていない」と小林さんは感じている。今回の展示は「(知ってもらうことにより)1ミリでも平和に近づけたら」という思いにより開かれた。「今の世界を見て何かせずにはいられない。自分たちはやれることをやった」。小林さんは真剣な顔でそう話した。
部長の田村伸克さん(基・4)も知ることの大切さを語る。「テレビで(戦争などの映像が)流れても、無知から来る無関心はまずい」。知ることが平和につながると彼らは信じている。
軽音ROCK 卓越するパフォーマンス 白熱する観客
いちょう祭での野外ステージライブは軽音ROCKの中で4大イベントのうちの1つ。いちょう祭を締めくくるステージには、サークル内のオーディションで選ばれた4組が出演した。ライブ後半にはモッシュする観客らの熱狂ぶりも見られ、悪天候が嘘のような大盛況でライブは終了した。【5月1日 大阪大学POST=UNN】
日が暮れていく中、白熱する出演者と観客ら(5月1日・豊中キャンパスメインステージ、撮影=中村翔)
続く東京事変のコピーバンド、「色即是空」はバラードを中心に聞かせ、アメリカのロックバンドVanHalenのコピーバンド「104310」は曲に合わせて観客と飛び跳ねた。そして、トリを務めた「Shot Gun Marie」の登場で会場はそのギターテクニックに圧巻することとなった。
「Shot Gun Marie」は日本のロックバンドBlanky Jet Cityをコピーする3人組のバンド。登場から矢継ぎ早にアップビートな5曲を披露し、ギターボーカルの穴井健太郎さん(理学部・3年)は激しくそして匠にギターをかき鳴らした。1曲目からモッシュを始めた観客らは息つく暇もなく、熱狂したまま5曲を駆け抜けた。ステージ後方で演奏を聞いていた観客からは思わず「うまいな〜」という感嘆の声もあった。そして気がつけば最後の曲、「3人がバンドを組んで初めて練習した曲」と穴井さんがいう「赤いタンバリン」を披露。「バンドを組んで2年と1か月。一生懸命練習してきた。3人の絆のような曲」は会場を感動と熱狂の渦に巻き込んだ。演奏後、穴井さんは「緊張したけど、嬉しい限り。お客さんにもステージの照明の方にも感謝したい」と謙虚に話した。モッシュに加わった井上貴博さん(工・3年)は「気づいたら体が前に駆けだしていた。会場が一体となって盛り上がった」と興奮冷めやらぬ様子。いちょう祭ラストを締めくくるライブは最高の幕切れとなった。









