美術部
「誰かが進めばみんなついてくる」

美術部4年生が中心となって企画した「さよなら卒業展」が3月3日から9日まで蛍池駅前のギャラリーで開催された。体中に文章を書かれた人を写した写真や水墨画など作風自由な部員らの作品計24点が展示された。美術部が卒業展覧会を開くのは今年が初めて。独自のスタイルで創作活動を続ける美術部の活動を追った。
「時間がないわりにしっかりやれた。5点満点中4、5点」と元部長の美谷島祐介さん(理・元4年)は卒業展の出来を評価する。「卒業するにあたり、作品を残したい。最後に展覧会を開きたい」という4年生の思いから今回のさよなら卒業展を開くに至った。訪れた一般人男性が「発想、アイディアが素晴らしいことに脱帽します」と驚嘆したように展覧会では風景画や水墨画、写真や小物など部員らが自由奔放に製作した作品が並べられた。紋様が描かれたOHPシートに下から光が当てられている作品「天蓋」ではルーペで覗き込むと緻密な模様が浮かび上がる。「シャーペンで細かく描いた紋様をパソコンに取り込み、OHPシートに印刷した。有機的なものが好きで全体を見ても、細部を見ても有機的になる作品を目指した」と池田絵美子さん(文・元4年)は作品に込めた思いを話す。C is dead...と題され、幽霊となった女性が描かれているのは美谷島さんの作品。「A、B、Cのアルファベットをテーマに絵を描いていて、今回の3作目はCとsheをかけた」と作品のアイディアを語る。
自由な作風の作品が多いことについて「みんな個性が強いから展示会をやると、ばらばらなテイストになる」と美谷島さんは笑う。普段の活動も「部室に好きな時に来て、好きな絵を描く。部会もなかなかないですから」と美術部の柔和な雰囲気を話す。けれどそんな雰囲気の中でも部員らの結束は固い。4月のサークルオリエンテーションでは音楽に合わせて絵を描くライブアートを行い、夏には展覧会を開催、これからはファッション雑誌をパロディーにした卒業アルバムの製作にとりかかる。「やってみることが重要。誰かが進めばみんなついてきてくれる」と美谷島さんは話す。今回のさよなら卒業展でも寄せ描きと題し、4回生9人が他の部員8人それぞれに持つイメージや贈りたい絵を描いたイラストが飾られた。
「これからも作品製作は続けていきたい」と美谷島さん。朗らかな雰囲気の中で部員らが結束する原動力はやはり高い創作意欲なのかもしれない。【07年4月 阪大POST】









