企画集団ポキポキが発行する「クロバス」。毎年3000部弱が発行されている。

 「クロバス」の制作は11月頃から始まる。まずは、講義の情報を集めるべく、授業アンケートを実施。今年のクロバスには1ヵ月間1日平均500枚ものアンケートが配布された。回収したアンケートは冬休みの間に集計され、その後編集作業が始まる。完成したクロバスは主に新入生を対象として販売されていく。

 実際にクロバスは役に立つのか。阪大POST通信社のアンケートによると、「履修目的で利用した学生」のうち、80%の学生が役に立ったと回答。その理由としては「授業内容を事前に知れた」「単位の取りやすい授業が分かった」などといった回答が多かった。しかし一方で、「授業が載っていない」など否定的な意見も。また少数意見ではあるが「諸企画を見るのがたのしかった」という、履修登録以外でクロバスを活用した回答も存在した。

 一方で、教員の側はどう思っているのか。北村卓教授(言語文化研究科)は、フランス語学科で1冊購入し教員間で意見交換しているとした上で、「特定の意見としては見ている。ただクラスごとに違う授業をしているのだから客観的なデータがほしい」とコメント。また、「教育原理」の授業を担当する森岡次郎非常勤講師は、「単位の取りやすさなんて副次的なもの。他人の評価に引きずられすぎないようにして欲しい」と述べた。

 クロバス2015の編集長松井祐希さん(工・2年)に、阪大の授業に関して意見を聞くと、ただ一言「単位をください。お願いします」。彼らの努力によって、これからも「阪大名物」クロバスは歩み続ける――。