このイベントは地球温暖化対策の国際的会議に市民の声を伝えようと全世界で開催されている「地球温暖化問題に関する世界市民会議(World Wide Views)」を大学生向けに企画したものだ。参加者は5人でグループをつくり、地球温暖化に関するそれぞれのテーマごとに議論し、あらかじめ設定された意見項目の中で自分の見解に近いものに投票するテーマセッションと、議論を通して深まった自分の見解をグループごとに短い提言メッセージとしてまとめる提言セッションを体験した。
 「市民の議論なしに政治の意思決定が行われてはならない」。そうイベントの意義について話すのは学生実行委員長の秋山泰洋さん(経済学研究科・修士1年)。きっかけはCSCDの模擬授業だったという。「授業の枠を超えてここまで準備するに至っては、日程や自分の研究との兼ね合いから十分な時間が取れず苦労した。しかし、実行委員の大学院生や大阪大学環境サークルGECSの協力もあり、無事に開催することができた」と振り返る。
 会場では長時間に渡るセッションにも関わらず、学生たちが自分の意見を述べたり、他人の意見に共感したりと常に議論の声が途切れることがなかった。また、阪大の環境問題への取り組みについて「キャンパス内を視覚で認識できるエコな設備を備えたエコパークにしたい」、「地域へ積極的な環境技術を公開するとともに学生自身の生活習慣を朝型にチェンジしよう」などというユニークな提言もなされた。
 東京から参加した関谷翔さん(東大・総合文化研究科・博士1年)は「自分の持つ意見は自分の研究分野の立場を前提としているが、様々な立場の学生から地球温暖化について意見を聞けて有意義だった。市民会議に関しては「参加者の私たちがなぜ参加しているのかを認識して継続的に行っていくべきだ」と述べた。
 尚、このイベントで採択された提言は、World Wide Views in OSAKA公式HP(http://wwv-osaka.net/folder14/post-1.html)に掲載されており、10月30日に阪大中之島センターで行われる報告会で鷲田清一総長や関係者に報告される。