大阪大は12日、平野俊夫総長の任期満了に伴う次期総長選考の結果、サイバーメディアセンター長の西尾章治郎教授(情報科学研究科)を次期総長予定者として決定したと発表した。任期は8月26日から6年間。現職の平野総長と西尾教授、工学部長の掛下知行教授の3人が候補者として推薦され、この日行われた学内投票で西尾教授の得票数が他の候補者を上回った。「世界適塾構想」を打ち出し改革的な姿勢が目立った平野総長だったが、再選はならなかった。

 西尾教授は岐阜県出身。関西出身でない阪大総長は第10代の若槻哲雄氏以来、40年ぶりだ。京都大工学部を卒業し、同大工学研究科修了。歴代総長の多くが阪大の学部出身者だが、前総長の鷲田清一氏から2代で、再び京大出身の阪大総長が誕生する。88年に阪大基礎工学部助教授となり、工学部教授、理事・副学長などを経て、2013年から現職。データ工学に関する先駆的な研究に長く取り組んできた。情報工学研究者からの総長就任は第15代の宮原秀夫氏以来となる。

 阪大は今回、総長選考の規程・選考方法を大きく変更した。選考では新たに、学内外の委員からなる総長選考会議が行う候補者への面接や、候補者による学内での所信表明演説を実施した。また、選考の基準として「求められる総長像」を明確に提示。大学の理念・目標実現のために総長に求められる資質・能力として、高潔な人格、学識、国際的な視野や、リーダーとしてのコミュニケーション能力・決断力、大学改革を強力に推進する経営能力などが挙げられている。

 総長の任期は、中期的な目標実現に専念できるよう従来の4年から6年に拡大。一方、総長の業績を面接によって毎年評価する制度が導入される。

歴代総長表