大阪大は3月3日、アドミッションズ・オフィス入試(AO入試)と推薦入試を全学部に拡大する「世界適塾入試」を2017年度入試から導入すると発表した。順次拡大し19年度には全学部生のおよそ10%の300人程度をこの新方式の入試で募集する。グローバル社会で活躍する意欲的な人材を確保することが狙いで、同入試の導入に伴い後期試験は16年度入試を最後に廃止する予定だ。
 教育担当理事の東島清副学長は「高度経済成長期は(主に工業製品の)大量生産を支えるため画一的な教育が行われていたが、これから日本は世界をリードする立場。様々なアイデアを出せるよう多様な経歴を持つ人材が必要になる」と話し、大学の国際化が求められていることを強調。大学入試センター試験や志望理由書、面接のほか国際バカロレア資格、TOEFLなどを通して多面的に選抜を実施する。
 「受験勉強にかける時間を課外活動時間にあてて欲しい。自らしたいことを見つけられる人材を求めている」と東島副学長は話す。すでに理学部で実施しているAO入試の選抜者には、学生による研究発表会「サイエンス・インカレ」などで活躍する者も多数いるという。
 学力低下につながるのではとの批判もあるが「(一部の私立大のような)学生を集めるためだけのAO入試とは違う。センター試験と課外活動を均等に評価することで選抜者の学力は担保できる」とした。