今年1月から大阪大生活協同組合専用ICプリペイドカードのポイント率が一部引き下げられた。引き下げの対象となるのは、食堂利用と食堂内焼き立てパン購入。それぞれ3%と2%であったポイント率がともに1%となる。生協の経営悪化が原因だ。

 豊中福利会館の改修工事のための営業停止や設備投資により、2013年度はおよそ1億2600万円の赤字。今年度も、吹田キャンパスのセブンイレブンや豊中キャンパスの大阪王将などの生協外店舗との競争激化や消費増税の影響から14年12月26日現在、昨年度と比較して売り上げがおよそ1億2000万円低下している。さらに、夏には工学部福利棟でも豊中同様の改修工事が予定されている。生協は、現在の経営状況からポイント率の維持は不可能と判断した上で、理事会で引き下げを決定した。

 13年度から本格導入されたICプリペイドカードは食堂などでの混雑緩和が狙いだ。ICプリペイドカードへの切り替えを促進するため、他大や一般企業よりも高いポイント率で開始した。「他大ではポイント率1%が多い。学生も1%への引き下げなら理解してくれると思う」と岡田憲明専務理事は話す。

 生協を利用する学生の一部に話を聞くと、引き下げの事実と経営悪化の現状の両方を理解していると回答したのは全体の3分の1ほど。しかしほぼ同数の学生がポイント率引き下げについて「知らなかった」と答えた。生協はメールマガジンで3回の告知をし、Handai Walkerと公式ホームページでポイント率引き下げの理由を説明しているが、学生の周知は不十分。ある学生は「そもそも生協がどうして赤字なのか分からない」とポイント率引き下げに不満を口にする。学生と生協の間で、コミュニケーションが不足している。