最後の打者を2塁ゴロに打ち取ると、阪大の選手らは一斉にマウンドに駆け寄った。「うれしいの一言です」(小野主将)。7季ぶりの1部昇格に、喜びを爆発させた。

阪大野球の真骨頂を見せつけた。7回、安打などで一死1、3塁の好機を作ると、3番村上は狙い澄ましたセーフティスクイズ。「相手をほめるしかない」と神戸大の選手が話す見事な攻撃は、すべて小野ら主軸の指示。個々の力に頼るのではなく、チーム力で決勝点をもぎとった。

現在の4年生が中心の新チームが発足したとき、阪大は3部だった。そこで主将の小野、副将の村上と西原が掲げた目標は「1部昇格」。練習メニュー、オーダー、戦術のすべてを、幹部3人が中心となって選手が決めた。

最初のシーズンで2部に昇格。そして2部1季目の今季、9勝1敗と圧倒的な強さで2部優勝を果たし、さらに入替戦でも1部常連だった神戸大相手に2連勝。 一気に1部までの階段を駆け上がった。「幹部の考えをみんなが理解して練習に励んできた結果」と室監督は選手をたたえた。

今季で4年生の半数以上が引退し、戦力ダウンは必至。1部での戦いは相当に厳しいものになるが、指揮官は「勝ち点を1つでも2つでも取りに行く」と貪欲だ。阪大野球部のシンデレラストーリーはどこまで続くのか、注目だ。

●近畿学生野球春季リーグ1部・2部入替戦2回戦(5月27日・豊中ローズ球場)

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
神戸大 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1
阪大 1 0 0 0 0 0 1 0 2

【神戸大】●白木原−田中祐
【阪 大】藤野、○佐野−松尾