学生生活委員会は6月27日、「西尾総長との対話集会―21世紀の大阪大学が目指すもの―」を豊中福利会館4階食堂で開いた。10学部から28人が参加し、西尾章治郎総長をはじめ大学運営に関わる教職員らと「21世紀の社会と世界の中で大阪大学が目指すべきもの」をテーマに意見を交わした。対話集会の後には懇親会が行われ、参加学生と総長・教職員らが交流を深めた。 

 現在、大阪大は創立90周年となる2021年に向けて自己変革の指針「OU(Osaka University)ビジョン2021」を掲げ、「Openness(開放性)」を基軸に改革を進めている。参加者は事前にOUビジョン2021の実現と21年以降の阪大のあるべき姿に関する提言を提出し、集会当日は提言内容について議論した。

 学生からは英語教育の改革や給付型奨学金制度の充実、緊急時の対応、授業時間外の自習場所の確保、阪大生の「阪大愛」の低さの改善に向けた取り組みの在り方など多種多様な提言が出た。各提言に対し、西尾総長や役員らが、既存の制度内での取り組み内容や今後の見通しについて答えた。

 対話集会に参加した中野裕介さん(法・4年)は「参加前は総長や他の学生と話すことに緊張していたが、実際には自由闊達(かったつ)な議論ができたと思う。これまで自分が考えていなかった阪大の課題を知ることができた」と振り返った。

 西尾章治郎総長は「以前から学生が阪大のことをどう思っているのか話し合う機会がほしいと思っていたので良い機会となった。学生のことを第一に考えながらOUビジョンで掲げる五つの柱(Open Education、Open Research、Open Innovation、Open Community、Open Governance)の実現に向けてさまざまな取り組みを進めていく」と話した。

 学生から集めた提言は学内専用サイトで公開されている。また議論内容は各学部長などに伝えられ、今後の大学運営に生かされる予定。

【田中穂乃香】