化石を片手に講演する中野良彦准教授(撮影=児玉七海)

 サイエンスカフェ@待兼山が2月2日、大阪大総合学術博物館で開かれた。同企画は2008年度から始まり、近年は豊中市立中央公民館で開催された分も含めて年に7〜10回行われている。今回のテーマは「樹から下りたサル、地上を歩く」。地域住民ら29人が参加した。

 中野良彦・人間科学研究科准教授が5W1H(いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように)に沿って類人猿からヒトへの進化について説明した。「How?(どのように)」の話に入ると、二足歩行に移行した理由や過程について考察。ラミダス猿人の手足の骨や骨盤の化石から、類人猿が地上生活に移行する前に二足歩行を始めていたとする説を紹介した。中野准教授は「化石などのさまざまな研究から総合的に考えていくことで、さらにヒトの進化について解明されるだろう」とまとめた。

 イベントの最後には7人の参加者が質問。化石の細かい時代区分が最終的にどう決まるのかを質問した久保田繁さんは「元々化学を学んでいたので、異分野の話が聞けて良かった。大変興味深い内容だった」と話した。

【児玉七海】