ispot講座

 i-spot講座「ゆりかごから『古墳』まで~古墳時代人のくらし~」が2月13日、淀屋橋odona(大阪市中央区)のアイ・スポット(まちづくり情報発信施設)で開かれた。市民ら約30人が参加した。

 今回は、大阪大埋蔵文化財調査室の上田直弥助教(考古学)が古墳時代の人々の暮らしを衣食住に分けて説明した。「古墳時代の『食』について」のコーナーでは、古墳時代のごみ捨て場から出土したカニの爪といった遺物や調理用の道具などを紹介。朝鮮半島から新たな調理用具の甑(こしき)を取り入れ、蒸し調理が導入されたことで食生活に変化があったと解説した。

    講座の最後に「古墳時代の出土品には文字が書かれておらず、暮らしに関しては未解明な部分が多い。考古資料をどのように解釈するかが謎を解明する上で重要だ」とまとめた。

 30回以上同講座に参加している中島正行さんは「歴史が好きでよく参加している。確かな証拠がない時代に関して、さまざまな研究者の見解を聞くことができ、とても勉強になる」と話した。

   同講座は大阪市都市計画局と阪大21世紀懐徳堂が2008年10月から共同で運営していて、年に12~15回ほど行われている。多様な分野の専門知識を市民に発信し、地域社会の活性化を図ることが目的だ。21世紀懐徳堂は08年、社学連携を深めるために設立された。定期的に市民向けの講演会や連続講座を開催しており、7月から9月にも小学生と保護者向けの3講座を含む9講座の開講が予定されている。

【田中穂乃香】