新シンクタンクを主導する研究組織
新シンクタンクを主導する研究組織

 大阪大は今年1月、人文社会科学系主導のシンクタンク「社会ソリューションイニシアティブ(SSI)」を設立した。少子高齢化や所得格差、紛争・難民問題といった国内外の社会問題への解決策を提案していく。

 SSIでは、人間科学研究科や経済学研究科など文系の8研究組織が研究を主導。国やNPOなどと協働し、新たな社会・経済システムについて提言する。将来はパプリックセクターや民間企業へのコンサルティングも視野に入れる。

 理系研究者も研究活動へ積極的に参加する。社会福祉制度や医療など様々な分野と関連を持つ認知症問題などについて、文系と理系双方の知識を活用することで問題の解決を進める。プロジェクトごとに数人ずつ大学院生を参加させ、持続可能な社会を実現する人材を育成する。

 阪大の文理融合研究拠点としては、COデザインセンターがあり、大学院副専攻プログラムを開講するなどの研究・教育活動を行っている。SSI長の堂目卓生教授によると、民間企業も含む社会との連携に基づいた研究活動に重点を置くことがSSIの特徴で、教育面ではCOデザインセンターとも連携を図るという。

 SSIは4月から本格的に活動を開始し、2018年度には、減災システム構築の研究や教育の効果測定研究など、四つのプロジェクトを開始する予定。

 【長砂太賀】