2018年度一般入試における阪大の再発防止策

 阪大は再発防止策として、1月12日付けで事案検証委員会を、15日付けで問題再発防止対策検討委員会や出題検証小委員会を発足させた。事案検証委員会では、今回の出題ミスと採点ミスを検証し、17年度中に報告書をまとめるとしている。

 2月20日には、18年度一般入試(前期日程)に向けた再発防止策を発表した。試験問題の点検回数を増やし、問題や解答例を公式ウェブサイトで公開するなど、出題ミスを早期に発見することを目指す内容だ。

 8月にミスを指摘した吉田さんは、「今回の採点ミスは8月の解答開示がなければ発見できなかった。人間が行う作業である以上、ミスを完全になくすことは不可能。ミスを早期に発見し、適切な対応をとるためにも解答例の公表は効果的だ」としている。

 田中教授は、再発防止策については試験問題の再点検の強化で「以前よりも制度が整備され緊張感が高くなり、ミスを発見しやすくなっているのでは」と評価。問題の良しあしを測る上で学生モニター調査は意味があるとした。一方で、「記述式の問題の解答例を公表すれば、一つの解法に誘導される受験者が増え、高い思考力を問えなくなる可能性がある」と慎重な見方を示した。

 【西崎啓太朗】

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