山内氏は、地元・秋田県羽後町を美少女キャラクターを用いて活性化させた。町の観光ポスターに始まり、紆余曲折の末商品化にこぎつけた。リピーターや地元民の協力のもと地域活性化に成功した、と語る。

 同氏によると、羽後町の企画には2つの側面があるという。

 1つは、他地域へのPRだという。「最重要点は萌えでなく、地域活性化。地元の資源を活かしたやり方を重んじる。またイラストレーターへの敬意や、イラストの印象に負けずに誰でもはっきり商品を認識できるようにすることを忘れない」と語る。

 もう1つは、地元民の意識改革だという。どんなに素晴らしい資源があろうとも、現地住民ほどその価値を理解していないためだ。そう語る山内氏自身も、町を出るまで地元の 茅葺き屋根の魅力がわからなかったそうだ。

 一方で、山内氏は一連の街おこしには満足していない。同氏によると、「萌えおこし」として話題になった部分は当初の地域活性化構想の5%に過ぎないという。今後の展開については、「できることなら地元の職人や資源をもとにしたファッションや音楽などの総合芸術を推進したい」と語った。

 「萌えおこし」の制作側の生の声を聞けることもあり、質疑応答では積極的に発言する参加者が多数見られた。中には、終了後に「萌えおこしの数少ない成功例として、山内さんの話を聞くことができて良かった」と喜ぶ者もいた。