12月に発覚した大阪大での約7万件に上る個人情報流出。公表前に大学は、学生にパスワードの変更などを要請をしていた。
阪大は7月までに、個人IDのパスワードを変更するよう学生に通知。変更しなかった学生のパスワードは10月にリセットした。
10月には、大学のネットワークに接続しているパソコン内に不審なファイルがないか調査するよう学生に要請。手順書と調査のためのファイルをKOAN上で公開していた。しかし、阪大は当時、不正アクセスで個人情報が流出したことは明らかにしなかった。
流出の発表が遅れたことに不満を持つ学生もいる。基礎工学部2年の男子学生は、「調査は必要だが、半年近くかかったのは長すぎる。詳しい調査内容を示してほしい」と苦言を呈する。
経済学部2年の男子学生は、学生への通知などがなかったことに関して「被害者である学生へ学内通知などで謝罪があってもいいのでは」と話した。
【山本秀明】