22日の原子力規制委員就任を前に、8月25日付で大阪大の理事・副学長を退任した山中伸介教授の最終講義が8月31日、工学研究科U3棟211講義室(吹田キャンパス)であった。教室には100人以上が集まり、山中理事の最終講義を見届けた。

 演題は「原子炉燃料の安全性と化学ポテンシャル」。講義では、自身の経歴や担当した授業、研究について紹介。気体が外部と熱の移動なく膨張して温度が下がる「断熱膨張」の実験なども披露した。途中、声を詰まらせる場面も。

 講義の最後、山中理事には花束が贈られ、会場は拍手に包まれた。

 山中理事は阪大工学部入学以来、40年以上にわたって阪大に所属。専門は核燃料工学、エネルギー材料工学。これまで日本原子力学会賞の論文賞(2003年度)などを受賞している。理事・副学長は16年8月から。後任は基礎工学研究科の河原源太教授。

 【前山幸一】