大阪大は3日、2017年度入学式を大阪城ホール(中央区)で行った。今年は初の世界適塾入試合格者を含む学部学生3413人、大学院学生2939人が入学し、計6352人が新たな生活をスタートさせる。
開式に先立ち、会場では阪大の紹介ビデオが上映された。式が始まると、中新井柊(しゅう)さん(法)と古賀慎一郎さん(高等司法研究科)がそれぞれ入学生を代表して宣誓した。
宣誓後の告辞で西尾章治郎総長は、阪大の歴史を紹介した後、大学での学びを説明。正解があり素早く解くことが重要視される高校での学びをジグソーパズルに、あらかじめ設定された問題や正解のない大学での学びをレゴブロックに、それぞれ例えて違いを説明した。
式の後は新入学部生を対象にオリエンテーションがあり、共通教育の説明や学生生活を送る上での注意があった。最後には応援団が新入生に向けエールを送った。
入学式に出席した新入生の北澤亜沙美さん(外)は「社会の役に立つ人材にならねば」と決意を新たに。武田光友(こうゆう)さん(経)は「まずは慣れること。(話は)それから」と今後の生活について話していた。
今年は昨年の入学式と異なり、理事および部局長の紹介は総長からではなく、自身がマイクを握って自己紹介する形式に変更。一方例年通り、国旗は掲揚されていたが国歌の斉唱はなかった。
【前山幸一、写真は山本秀明】