参考書を手にした受験生が不安と緊張の面持ちで試験場に足を運ぶ。寒さも相まってキャンパス内が厳正な雰囲気に包まれる1日。前期入試を静穏な環境で実施できるように、大学側では試験当日の課外活動やデモ行為の自粛を呼びかけてきた。しかし、過酷な受験を経験してきたはずの阪大生が受験生やその保護者に迷惑をかけるという皮肉な事態が発生した。
学生部によると、試験場を巡回していた職員が不動産業者に雇用された学生が受験生や保護者に対して食堂などで不動産物件の勧誘を行う姿を試験場となった豊中、吹田両キャンパスで確認したという。受験生や保護者からの通報はなかったものの、中には試験場に向かう受験生を引きとめたり、受験生を威圧するような勧誘もあった。
このような事態は本来試験中にキャンパス内に立ち入り禁止となっている企業が学生をアルバイトとして利用している背景があると考えられる。また、学生部が特に問題視しているのは、試験当日活動禁止のはずの課外活動団体名が書かれたジャージなどを着用した学生がグループで不動産勧誘を行っていたことだという。後期日程に向けた再発防止のために巡回職員を増やして、企業や勧誘をしている学生への呼びかけ強化を進めていくという。
不動産勧誘の他にリスニングテスト中にキャンパス内でバイクが爆音を響かせていた事例も確認された。
試験の実施を妨げる行為が後期日程でも行われた場合、大学側は、大学全体の問題として取り上げ、対処していく方針とのこと。