相撲部

 大阪大相撲部の練習用土俵が2月18日、第2体育館下のピロティに完成した。美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長が援助した。

 相撲部は5年前に部活動に昇格し、現在は12人で活動している。相撲の練習で必要な土俵が大学になく、ピロティにマットを敷き練習を続けた。

 床はコンクリート。薄いマット上での練習はけがをする危険がある。実際、稽古中に部員が頭を床に打ち付け救急搬送される事故があり、前主将の中山皓太郎さん(経・3年)は土俵の必要性を再認識。中山さんが昨年7月、西日本学生個人体重別選手権の85㌔未満級で優勝したことをきっかけに、土俵を造るため大学と交渉した。

 財政難の大学は援助に難色を示し、場所の折り合いもつかなかった。中山さんは学内で交渉しても、らちが明かないと考え、学外に協力を要請することを決意。高須クリニックの院長が、各方面で懸命に活動する青年を援助していることを知り、直筆の手紙を昨年9月に送った。

 1カ月後、中山さんは院長を訪問。院長は支援要請に快く応じた。院長に説明するためのスライドを作った新田龍生さん(経・3年)は「土俵を造るメリットとデメリットをはっきりさせることを念頭に置いた」と話す。院長が副学長と交渉し、実現へ話を進めた。

 土俵の場所は、相撲部が普段マットを敷いて練習していた第2体育館の1階に決定。土を固める作業は部員が行い、大相撲高砂部屋の呼び出しも応援に駆け付けた。約1週間で土俵は完成し、3月1日には院長や大相撲前頭・勢関も参加して落成式が行われた。

 中山さんは「まさか土俵造りが実現するとは思わなかった。部を大きくできた誇りを感じる」と胸を張る。今後の目標は、5月末に行われる全国国公立大学対抗大会での優勝だという。

 ※おことわり 3・4月号では、学生の学年を3月までの学年で表記しています。