豊中キャンパスで、食堂を中心に貴重品の置引が相次いでいる。被害に遭っているのはいずれも学生で「レジに注文しに行った隙にテーブルに置いたままにしていた財布を盗まれた」というケース。犯人はまだ特定されていない。手口が似ていることから、同一犯による犯行の可能性が考えられている。

 置引の発生が確認されている食堂は、図書館下と豊中福利会館3階の2カ所。11月8日時点で、9月に1件、10月に4件の被害相談が大学に寄せられ、10月26日には1日で2件の被害が報告された。報告されていない分も含めると、実際はさらに多くの置引が起きていると予想されている。

 持ち主の注意が貴重品から離れた隙に行われる置引。福利会館3階食堂で8月に置引被害にあった中嶋大和さん(文・2年)は、5分ほど席を離れた間にかばんに入れていた財布を盗まれた。財布は学内のごみ箱に捨てられ、現金1万2千円と生協コピーカードが抜き取られていた。中嶋さんは「まさか自分が盗難に巻き込まれるとは思ってもいなかった。財布がなくなったと分かったときは本当に焦った」と当時の状況を振り返る。

 食堂以外の場所でも置引は起きている。10月28日には全学教育棟でかばんから財布が盗まれる事件が発生した。今秋、頻繁に起こる盗難事件を受けて、大学はKOANでの掲示や張り紙で注意喚起を行っている。吹田学生センターの金内竜太さんは「必ず貴重品は肌身離さず持つようにしてほしい。それだけでも被害は減るはず」と学生に向けて注意を促している。