人の呼気から肺がんなどを検知できるセンサーを、物質・材料研究機構(NIMS)が中心になって開発した。センサー開発は産官学合同で進められ、産業科学研究所で知能情報学を研究する鷲尾隆教授が参加している。センサーは非常に小型なため、スマートフォンなどに内蔵して手軽にがん検知をすることができる。数年以内に実用化される見通しだ。

 センサーにはNIMSの吉川元起氏が開発した膜型表面応力センサー(MSS)技術が用いられている。MSS中の感応膜が呼気中のガス分子を察知し、そこから得られた情報はタブレット端末にモニタリングされる仕組みになっている。病気発見の他にも、食品鮮度の確認やアルコール感知など、日常生活のさまざまな場面でセンサーを使うことができる。