Miss Handai Contest(以下、ミスコン)で不正な投票が横行しているようだ。ミスコンを主催する大阪大学大学祭中央実行委員会は不正への対応に苦慮。学生の間には「不正投票はあって当たり前」という意識が見られ、ミスコン開催の意義が揺らぎかねない。

▶︎多重投票 容易か

 ウェブ上で実施されているミスコンの投票は、不正投票防止のためTwitterアカウントでの認証が必要で、1日1票しか投票できないことになっている。しかし、簡単に複数のアカウントが作成できるTwitterでは、多重に投票をすることも容易だ。中央実行委員会はこの問題について文書で回答し、「ネット上には多重投票の完璧な防止と、投票の気軽さを両立する方法はありません」と苦悩を明かした。「来年度以降もさらなる対策強化に努めますが、何より投票者の方には不正行為に手を出さず、ルールを正しく守った上で投票していただくことを願っています」と、投票者へモラル向上を呼び掛ける。

▶︎問われる投票モラル

 ある学生は、Twitter上で不正に投票したとほのめかすアカウントを発見し(上図)、「ミスコンへの信頼がなくなった」と話す。「ミスコンでは組織票が行われている」といううわさを聞き、気になって検索したところ、該当のツイートが見つかった。不正に抵抗感のない学生も見受けられる。

 「オープンな場で不正を行ったとはっきり言っている人がいるのを見て驚いたし、それがとがめられず、ネタになっていることにも驚いた」と話す。「これはおかしいなあと思った。ミスコンというものがどういうものなのかよく分からなくなってきた」と現状を問題視する。

▶︎Against Misscontest Association 阪大生らがミスコン開催に反対

 ミスコン開催に反対する阪大生らが「AMA(Against Misscontest Association)」を結成し、活動を行っている。これまで、中央実行委員会に公開質問状を提出したほか、ミスコン開催についてTwitter(@AMA095)などで抗議声明を発表した。

 「(自分たちは)少数派だと思う」と言いつつも、ミスコンが開催されることに「強い違和感を抱いている」とAMAのメンバーは語る。容姿を中心に女性を評価し、順位付けすることに対し、問題意識を持っているという。さらに、ミスコンの開催によって、阪大では女性を順位付けするような価値観が肯定されていることを、学内外に発信してしまうとも指摘。「学内の女性を抑圧してしまう」と主張する。

 公開質問状への回答を受け、直接話し合う場を設けることを提案するも、中央実行委員会は取り合わなかった。「『ややこしい』で片付けないでほしい。大学は自分たちで自治する空間だから、少なくとも話し合うべきだ」とも訴える。「ことし開催させたら負けなので、させないように」と今後を見据える。