豊中市にある阪急岡町駅から徒歩数分、商店街の一角にある小さな落ち着いた喫茶店で、和気あいあいとした声があふれる。大阪大の学生らを講師として開校した「わにまーる放課後塾」だ。「わにまーる放課後塾」は岡町のコミュニティカフェkittoで活動している。現在は、講師4人に対し生徒の数は15人ほど。2015年11月から庄内校(豊中市)もオープンした。

 「わにまーる放課後塾」は、地域に住む子供たちの居場所を作ろうとの思いで、喫茶店kittoのオーナー小池繁子さんと、韓佑樹さん(理・4年)、松野雄太さん(経・4年)らを中心に運営されている。以前豊中で活動していた「1人親家庭支援NPO法人あっとすくーる」が撤退を決めた後、小池さんは「わにまーる放課後塾」として1人親家庭や外国人家庭の子供を支援する活動を引き継いだ。週2回の内容は、40分の勉強時間と20分の休憩時間を2セットずつ。生徒たちは、おのおのの苦手な教科の問題を持ってきて講師に質問をしたり、自主勉強をしたりする。冬にはクリスマス会が開かれるなどして、勉強以外にも講師と生徒の距離を縮める活動が多い。

 1年以上続けられてきた「わにまーる放課後塾」。開校当初と比べ、生徒の数も順調に増えてきているが、講師側の数が少ないことが課題だ。講師の韓さんは、「塾を継続させていくことが目標。僕を含めた4年生はことし卒業してしまうから、講師をしてくれる人を探し続けたい」と話した。普通の塾とは少し違う、さまざまな背景を持つ子供たちの居場所。大人と子供の関係が疎遠になりがちな今の社会には、なくてはならない空間だろう。