O‐1グランプリの優勝が決まった瞬間、「感動で泣きそうになった」という辻井岳さん(人科・3年)、「一番になるっていうのはこんなに気持ちが良いのか」と胸が熱くなった久次米凌馬(くじめ・りょうま)さん(同)、「(客席の)全員が俺を見てるぜ」とすっかり舞い上がってしまった庄司雄大さん(同)。人科男子トリオを最高の舞台で輝かせたもの、それは不屈の精神と地道な努力だった。

 1年の夏ごろに結成し、その年のまちかね祭でいきなりO‐1の予選に出場したが惨敗。挫折を糧に、「インパクトの強いボケを連発する」テンポ重視の漫才に磨きをかけ続けた。

 今回の決勝では、電車内を舞台にしたネタを披露した。ツッコミ・久次米さんの話をボケ2人が息の合った迷惑行為で遮り、ラグビー日本代表の五郎丸選手も乱入。会場に爆笑の渦を巻き起こした。終了後、「かまなくて良かった」と安心した久次米さんの横で、辻井さんは負けも覚悟していた。庄司さんは「イッたと思った」と自信満々だったという。

 激闘を制した3人のさらなる目標は「内定」。ブルーシーツから、今度はリクルートスーツに身を包む。