阪大内の文芸サークルが連携を深めている。現在、古くからある「阪大文芸部et-cetera」、そして2013年秋に発足した「待兼山文學会」と「阪大文芸漂流記」の3団体が混在。それぞれ特徴のある団体が、同じ大学内の文芸サークルとして協調し始めた。
 3団体のうち、et-ceteraは合宿などのイベントが豊富で、和気あいあいとした雰囲気が持ち味だ。本格派の文芸を目指すのは待兼山文學会。漂流記は誰でも気軽に作品を投稿できる場を提供することを目指している。「お互い刺激して、高め合っていけたら」と漂流記の神垣勇さん(文・4年)は話す。
 かねてから新入生には団体の違いが分かりにくいという問題があった。解消のため、今年4月に3団体合同の新歓を開いたが、「目的が達成できたかは微妙だった」という。各団体の考え方や活動方針について話を聞けるいい機会となったものの、「多くの新入生が入部を決めてからの実施になったのが唯一の心残り。来年度もやるのであれば、もう少し早い時期にできたら」とet-ceteraの部長、松浦周平さん(基礎工・3年)は語る。
  「むしろ、阪大文芸全体でまとまって行動することができたのが今回一番の成果だった」と待兼山文學会の船津拓実さん(文・3年)は話す。全体でまとまって企画を行うことで、学内での文芸サークル全体の知名度アップにつながったためだ。3団体いずれも「合同企画をまたやりたい」と口をそろえた。「読書会や合同批評会など、各団体が集まる機会が増えれば」と松浦さん。
 もともと文芸方面に強い大学ではない阪大。「阪大出身の作家はあまりいない。作家が出る土壌を作りたい」と船津さんは語る。神垣さんも「一丸となって文芸に関わる人を増やし、盛り上がっていけたら」と話した。文芸に携わる者同士が連携して、阪大文芸界の一層の盛り上げを図っている。