
情報開示を求める署名活動を行うなど、統合協議をめぐり活動を続けていた体育会。これまでは幹部を中心とした活動だったが、今回のリーダーズトレーニングでは、体育会に所属する運動部員それぞれが「阪大との統合」に関して議論する機会を持った。
部が「合併」した際に生じる様々な問題が、議論の中で挙げられている。武道系の部では「師範」や「流儀」の違いがあること、球技系の部ではオフェンス・ディフェンスのプレーシステムの違いがあることなど、相容れない要素がある。「チーム名がなくなるのは嫌」「練習のためにキャンパスを移動するのは面倒」との声や、「人数が多くなりすぎて練習に影響する」という部も。また、「大学における学習」のとらえ方に差異があることも話されていた。「専攻語の学習が大変であることをわかってもらえないかも」という声があり、運動部としての活動と学習の両立が困難になる可能性も懸念されている。
別個の部として存続する場合でも、いくつかの問題点が指摘されている。統合後は「阪大生」として新入生が入ってくるため、「外大側」への部員勧誘が難しいこと、公式戦出場が「各大学一チーム」としか認められない場合、試合に出られない可能性があること、などが挙げられた。
東外戦に関する話題も上がる。部の「合併」に関しては賛否あるが、「東外戦を残したい」という意見は大多数を占めた。その理由として、「伝統」を残したいという思いがあること、そしてOB・OGの東外戦への思い入れが強いこと、が主に話されていた。東外戦が実質的な引退試合となる部もあり、「なくなっては困る」という声は随所で聞かれている。
体育会が学生配布用に作成した統合協議に関する資料要項には、課外活動団体の今後について大学は基本的に関与しない、という旨が記された。「体育会がどうなっていくかは、どうしたいかという気持ち次第」と加藤雅之・体育会委員長。「今ちゃんとしておかないと、今後の部の存続に関わる」「何も言わなければ(部の合併など)『イエス』ととられる。意志表示をするべき」「阪大にとっては直接関係のないこと。俺らが動いていかないと」といった声が運動部員からは聞かれた。統合をめぐる学生の動きが、徐々に輪を広げる方向に動き始めている。
【入江敦央】