活動にあたっていた体育会が誤りと認めたのは、「全学生の過半数を以て再編統合協議の平成18年3月の合意に向けて強行突破しない」と是永学長が明言したという内容。学生は、活動に際し相談していた教員から上記に相当する内容を聞き、署名の文面に反映したという。しかし、後日になって教員から「そのような内容は言っていない」と指摘があった。
これに伴い、学生らはこれまでに集めた署名を破棄し、文面を練り直すことを決定。誤りに該当する箇所を削除するほか、統合協議の一時中断後、大学に求めていく内容として▽学生と議論の場を持つこと▽協議内容に関する情報開示を行うこと▽「正当な」学内合意形成を図ること、などを署名の文面に盛り込んでいくという。加えて、署名活動は学生が主体的に行うものであることを示すため、「教授とは縁を切る。連携はしない」と取材に応じた体育会役員は話す。しかし、統合協議に関する情報収集は教職員を通じなければ行えない状況であることから、「結果として連携ということになる可能性はある」とも話している。
また、12月5日には、外大討論会の企画などを行った「外大がんばろう会」が「学生協議会(仮称)設立案」に関する説明・議論の場を設けた。署名活動を行う体育会役員や、文連協役員、がんばろう会メンバーなど計10数名が参加。この中で、署名活動に関する話題も浮上した。加藤雅之・体育会委員長は「学生の団体がリンクせずに乱立するのは嫌」と発言。一方、がんばろう会メンバーの一人も「署名活動とからませて(学生協議会設立への動きを)同時進行できないか、という気持ちはある」と発言した。議論の末、「学生協議会設立委員会」が署名の文面で体育会と連名する形をとる、という方針が得られた。
この学生協議会設立委員会が目的とするのは、全学の代表となり、全学生の総意を反映しているとみなせる組織の設立。間谷祭で開かれた外大討論会のパネリストを務めた小山郷さん(スワヒリ語・3年)が代表となり、「がんばろう会」のメンバーや外大討論会の参加者が同委員会に関わっていくという。「(これから作成する)規約を客観的に見る人が必要」と人員の必要性も小山さんは話す。また、「大学との交渉によるところは大きい」としながらも、2006年4月の「学生協議会」設立を目指しているという。
署名活動については「(統合に関して)そういう話があるのか、と学生が気づく」と一定の評価をする。設立した組織の運営を自分たちが行うのでなく、「1・2年生につなげていきたい」と小山さん。大学側が「意見を吸い出せる場所がない」とする一方、学生が「意見を押し出す場がない」という現状にも触れた。
統合の年度内合意へ向けて大学が動く中、学生らもまた、徐々に動きを見せ始めている。
【入江敦央】
※記事は12月6日現在