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酒井啓子さん講演会
「7月に主権移譲を控えてタイムリーな話題だから」と学生の関心は高く、「近年まれに見る」立ち見が出るほどの盛況となった。また同研究会は武田佐知子教授(比較文化)がジェンダー、開発環境など分野を超えて研究しようと発起したもの。 講演では、イラクなどでの力任せの衝突は「グローバルな対話がないことが原因では」と問題提起。問題の根幹は「イスラームやアラブだからという民族的宗教的なものではない」と一般論に警鐘を鳴らした。その上で今年初めまで「意外に」高かった体制崩壊の評価が大幅に低下したのは、暫定政権が米国の押しつけで現地のイラク人が関われないという不満やファルージャ攻撃などで「米軍が自分の生活を侵害するもの」と市民が意識し出したことが原因と分析。「問題の根幹にはイラク人と『対話』しようとしない米国の姿勢がある」と結論づけた。 質疑応答では学生十数人の質問に回答。「どのような形の統治がいいか」との問いには「閣僚にはまず現地のイラク人実務経験者を起用し、政治性がない政権にした上で早い時期に選挙を行う国連のブラヒニ案を推す」とした。 また当編集部が事前に行ったインタビューでは「地域研究にはまず語学が必要。ただ語学を中心に学んでいる外大生はそれだけに留まらず、政治経済など地域のメカニズムを『意図的』に学んでいく姿勢も必要だと思う」とメッセージを送った。(講演・インタビュー詳細は後日HPに掲載) |