「120%の出来」
ロシア語劇
     初日に先陣を切ったのはロシア語劇「桜の園」だ。「かもめ」などの戯曲で知られる19世紀の作家・劇作家チェーホフによる作品で、没落貴族の悲哀を描く。
     舞台は南ロシアの古い領地「桜の園」。5年ぶりに戻ってきたラネーフスカヤ夫人は家族とかつての素晴らしい思い出を語り合うが、美しい「桜の園」は借金のため競売にかけられることとなっていた。夫人の娘アーニャと恋人トロフィーモフ、お互いに好意を持ちながら擦れ違う養女ワーリャと商人ロパーヒンなど、様々な人々の葛藤や悲しみをよそに時は流れ、やがて競売の日がやってくる。
     今回は本来の悲劇的な終幕のあと、動物に扮した登場人物が次々と出てきて「そうか、ここは桜の園でなくて動物の園だったんだ!」と叫び、みんなで踊りだすというおまけがつき、会場を沸かせた。
     「120%でした」。終演後、代表の久保憲太朗さん(2年)は満面の笑顔で言い切った。自らもラネーフスカヤの兄ガーエフ役で出演。「1回生の頑張りと上回生の助けでここまで来れた」と、周囲への感謝も忘れない。
     今年初めから活動を始めるなど、早くからの準備が成功に結びついたという。来年に向けて、「今年の舞台の経験を生かして、今年よりも良いものをつくりたい」と意気込む。「(よくできた点は)すべて」という言葉からもうかがえるとおり、終始明るい表情だった。

    【上田七絵】




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