「根底には儒教の教え 異文化を劇で理解
朝鮮語劇
     朝鮮語劇は7日に行われた。数年ぶりの再開を飾ったのは「フンブジョン」。邦題はないが、あえて訳せば「フンブ物語」だといい、フンブという善良な人物を中心とするストーリーだ。
     劇は日本語のナレーションと踊りでスタート。お金持ちの兄ノルブとその妻が、貧しい弟フンブの一家を追い出すところから展開する。
     貧しいながらも儒教の教えに従い信仰心あつく生きるフンブ一家。彼らはある日、けがをしたツバメを助ける。春になり戻ってきたツバメが置いていった種を育てると、大きなひょうたんが実った。かけ声をかけながらノコギリをひいて割ると、中からお金やお米、さらには不思議な童子やツバメの国の大工まで現われて、あっという間にフンブ一家は裕福に・・・それを怪しみ、ねたんだ兄のノルブは話を聞くと強引な方法でツバメから種をもらい、実ったひょうたんを割る。中から出てきたのは、金取りに土地取り。こらしめられたノルブは心を入れ替えて謝るが、最後に現われたサンシンハルミ、いわゆる死神は彼を連れて行こうとする。そこへ弟のフンブが兄を許してやるよう懇願、サンシンハルミはその愛情に心うたれて願いを聞き入れ、ノルブも改心してめでたしめでたし――という兄弟愛に満ちた舞台は、活気のある踊りで締めくくられた。
     「ミスもなくてよかった」と、フンブ役もこなした代表の浅里香津恵さん(2年)は充実した表情を見せた。今回上演した「フンブジョン」は、韓国のポピュラーな昔話。親を敬うなど儒教の教えが盛り込まれている。
     主役の2人、フンブとノルブは長台詞も随所にあり覚えるのが大変だった。それでも「やればできる」と、数年ぶりの再開を喜ぶ。会話調なので勉強にもなると言い「来年も続けていってほしい」と期待を寄せた。

    【小林朋子】




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