▼ペルシャ語

戦闘、自殺など迫力ある演技を披露

 ペルシア語劇団が演じたのは「バビロンの滅亡」という史実を元にした劇。紀元前539年、ペルシア帝国を興したキュロス2世は勢いに乗って新バビロニア王国へ攻め入ることを考える。そこで密偵を放ってバビロンの神官を取り込むが、密会の場面をバビロンの街の人が目撃。それを聞いたバビロンの王子ベルシャザルは神官を呼び出し、袖からこぼれた金貨を証拠に捕らえてしまう。
 しかし、そこへ神官の娘セミラミスが訪れて涙ながらに許しを請う。治世経験の浅い王子ベルシャザルは彼女の哀れな姿に、いとも簡単に神官を釈放。宰相の忠告にも権威をかざして耳を貸さない。そのあまりにあっさりした決断が意外な展開だったのか、客席からは忍び笑いがこぼれた。
 だが、歴史は笑えない。釈放された神官は当然ペルシア側に寝返り、ペルシア軍はバビロンの城に攻め入る。丁寧に作られた槍と盾を用いての戦闘シーンは照明の効果もあいまって大迫力。特に、細かい模様が描かれた大きな盾は印象的だ。
 バビロン側に、ペルシアに勝利する力はなく、城の中ではベルシャザルの母、妹が次々と短剣で自らの命を絶っていく。そして神官の娘、セミラミスも責任を感じて自殺。ベルシャザルはなす術もなく、「セミラミス!」と一声、迫真の自殺を見せた。

 そんなベルシャザルを演じた前岡友さん(2年)は「情にほだされて流されるなど、威張っているようでも完璧ではないかわいらしさのようなところがある」とキャラクターを分析する。
 また、全体については「まじめな話だけど、笑いも入れようと考えた」という。準備段階では焦りもあったが「最後の伸びがすごかった。先輩や先生方もいつも応援してくれていた」と結果的には良かった様子。呼び込みなども行い、1年生の頑張りもあって「120パーセントの出来」。
 今年はキャストと指導を同時にこなしたという前岡さん。「来年は指導に集中したい」と、早くも来年の公演に前向きだ。


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