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不安定な家庭生活、浮き彫りに パントマイム生かす
ドイツ語劇団は「ガラスの動物園」を上演。大恐慌時代のセントルイスを舞台に、母親、姉、弟の3人がそれぞれ現実に不満を抱きつつ、不安定な生活を送るストーリーだ。
ステージ上の道具類は最小限に抑え、市松模様に敷いたタイルを目立たせた。また、扉を開けたり電気をつけたりする動作はパントマイムで表現。そういった簡潔さがストーリーをより際立たせていた。
引きこもりの姉に、なんとか良い結婚をさせようとする母親、そんな家庭内の現実にいら立ちを覚え映画館に逃避する弟。姉が大切にしているガラス細工の動物のように危うげな家庭生活に変化をもたらしたのは、姉弟共通の知人で、今は弟の同僚でもある好青年ジムの訪問だった。
縁談を考える母親、会うのを拒む姉、姉をジムに託して家を出ることを夢見る弟。しかしそれぞれの思いは、ジムが既婚という事実に砕かれてしまう。最後は、弟だけが家を出て劇は幕を閉じた。
「精いっぱいやり抜けた。8割出せればいい出来」と監督の藤本考祐さん。経験者が多く、基本的なところはできたものの「劇の分析は違ったから話し合ったりもした」と振り返る。ドイツ語の勉強など劇に参加する目的はそれぞれだったが「個人の得意分野が生かせ、まとまりは良かった」と安堵の表情を見せた。
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