▼中国語

「愛」とは何か? 大胆な演技と高度の中国語で観客を魅了

 間谷祭の数日前には朝日新聞にも取り上げられた中国語劇。毎年レベルの高い語劇を披露しているという前評判もあってか、A416教室は満員になり、さらに立ち見まで出る盛況ぶりとなった。
 上演されたのは「ホットライン〜情感世界〜」。役者の素早く明瞭な中国語とともに、劇はハイテンションで幕を開けた。中国の人気ラジオ番組「情感世界」を中心に展開する、「愛」についてのストーリー。「お金と愛」というテーマで相談を受け付ける番組パーソナリティの蘇琴(スー・チン)と江遠(チアン・ユエン)が、リスナーからの相談に景気よく答えていく。電話の向こうで繰り広げられる、お金の絡んだ愛憎劇。
 電話の向こうの世界だったはずのことが、ある時パーソナリティ2人にも降りかかってくるところで劇は展開し始める。江遠の恋人が、蘇琴の夫の愛人が、それぞれ番組に電話をかけてくるのだ。2人はあまりに深刻かつ突然の展開に戸惑い、「愛」のあるべき姿について否応なしに考えさせられる。舞台の上で「愛」は赤い布で表されているが、布の端の行く末が2人の愛を決定づける。江遠の赤い布は恋人を包み込み、他方、蘇琴の赤い布は手繰り寄せても端をつかむ者はいない。対照的な愛のあり方を、キャストは大胆に演じきった。

 長時間にわたる上演を終え、監督の原田そらさんは「胸いっぱい」と満足そうな表情を見せる。字幕を舞台の両側に配置したり、役者のメイクをきつめにして目立たせるなど細部にまで工夫を凝らした。字幕に映る量より実際にしゃべるセリフの量が大幅に多かったことについては「字が多いとそっちに目が行ってしまう。演技を見てほしかった」と意図を話す。
 「自分が至らないところはあったけど、みんなが後押ししてくれた」と一息。さらに「後輩の方がすごい。来年の方が面白くなると思う」と期待を寄せた。


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