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のどかな昔話の中にメリハリ、工夫凝らして観客湧かす
ベトナム語は2年生全員が参加して「海上の神殿」を上演。とある貧しい学生が、科挙に何度も挑戦するがなかなか合格できない。長老の助言に従い、彼は原因を尋ねるため神のもとへ旅に出ることになる。
旅立ちの際、彼は長老から頼みごとをされ、快く引き受けた。長い長い道のりを、彼は歩き続ける。ゆったりとしたベトナム語のナレーションと、雰囲気にマッチした音楽が古風な印象を与え、見る者を劇の中に引き込む。
神殿で出会ったのは白、黄、黒のトラの姿をした3人の神様。それまでの雰囲気から一転、派手な登場ぶりに観客席には驚きと笑いがひろがる。中には、岩の上から飛び降りた時にバランスを崩して転ぶ「神様」も。
ところで学生は、神様が去った後で自分のことを尋ねられなかったことに気付く。気落ちしながらも帰途に着き、行きに出会った鯉や老人に神の助言を伝える。監督の田嶋美穂子さん(2年)が事前に「見所です」と話していた、鯉が龍に変身するシーンでは、龍のはりぼてを頭にかぶったキャストが連なって現われ、ステージを飛び出してスポットライトを浴びながら会場をひとめぐり。ここでも派手さを出して観客席を湧かせた。
自分の村に帰り着き、長老に神の助言を伝えると、長老は喜んで学生に勉強の場を与えてやる。そして彼はみごと科挙に合格。ラストシーンでは、立派な服を着て戻ってきた学生が合格証書らしい巻物を広げると・・そこには大きく「合格」の2文字。最後まで笑わせ、「楽しい劇にしたかった」(田嶋さん)との思いが十分に伝わる劇だった。
「海上の神殿」はベトナム語の1、2年生が授業で学ぶ有名な昔話。「なじみ深くてやりやすかった」と田嶋さんは話す。「練習の時間がなかったけど、みんな思い切ってやってくれた。本番に強くて良かった」と清々しい表情を見せた。
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